2013 Fiscal Year Annual Research Report
精神科に入院している発達障害者の地域生活へ向けた看護と他職種間の連携のあり方
Project/Area Number |
23593435
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
河野 由理 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50363916)
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Keywords | 精神看護 / 発達障害 / 地域ケア / 多職種連携 |
Research Abstract |
平成25年度は、海外の文献について、オンラインデータベースを用いて検索を行った結果、発達障害者の就労支援およびケアに関する文献は合わせて11件が該当した。一方、国内文献について検索した結果、それらに関する文献は合わせて51件であった。就労支援の文献はその内容に沿って、「就労に関するアウトカム」、「学校から就労への移行」、「多機関の協働」、「就労移行事業所などの就労支援機関について」、「精神科と就労機関との連携」、「職域における支援」に分類された。一方、ケアに関する文献は、「入院/地域医療」、「養護教諭/教師による介入」、「早期診断、早期介入」、「保健師/訪問看護師による支援」、「大学における支援」、「教師と保健医療福祉専門職の連携」、「精神科における看護」、「小児科における看護」に分類された。これらの成果をまとめ、今後、発表を予定している。また、オーストラリア ヴィクトリア州において最近開始された精神保健医療に関わる複数の施設を訪問し、保健医療専門職から提供されている医療およびケアについて詳細に情報収集を行った。そのなかには、周産期から出産後の母子に適切な心身のケアを提供するための入院施設や、発達障害児(者)への介入プログラム、若年者の精神的問題に対応する施設、およびそれらと精神科医療の中間に位置する施設などがある。 平成23年度から平成25年度の研究期間を通して、インタビュー調査や発達障害に関する広範囲にわたる海外および国内の文献レビュー、並びに精神保健医療に関して先駆的な実践を行っている海外の地域ケアシステムを実際に訪問し、専門職者から情報収集を行った。これらによって、発達障害児(者)に関わる医療、保健、福祉、教育の各専門職と家族の関わりと連携、並びにそこに関わる環境要因や社会資源も含めた課題が明らかになった。
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Research Products
(2 results)