2014 Fiscal Year Research-status Report
認知症高齢者のその人らしさを保証するコンフォートケアモデルの開発
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23593437
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
原 祥子 島根大学, 医学部, 教授 (90290494)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2016-03-31
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Keywords | 認知症ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
ライフストーリー・アプローチ(写真を用いた回想法)において試作した、認知症高齢者がライフストーリーを生成するきっかけとなるキーワードを自動抽出するシステムと、システム活用によって作成される簡易ライフストーリーブックについて、有用性の評価を行った。 その結果、①ケア担当者(回想法の聴き手)を対象とした音声認識により効果的に人生のキーワードを抽出できる可能性があり、本システムは認知症高齢者のライフストーリー生成にかかわる介護士がキーワードを共有・再利用するために有用であること、②自分が写っている写真を見て自分だと認識できる高齢者との会話には本システムは有効であり、ケア担当者の使い勝手も良好であること、が示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
評価実験をすすめるために、高齢者介護施設のスタッフの協力を円滑に得ることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究成果を国内・国際学会で積極的に発表し、研究全体(研究課題1および研究課題2)の報告書を作成する。
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Causes of Carryover |
研究成果について、平成27年度の国際学会で発表することが適切と考えたことにより、その分の旅費支出がなかったため。また、報告書の作成にもう少し時間が必要であり、印刷費の繰り越しが生じたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
これまでの研究成果を発表するための旅費、研究全体の報告書作成と配布に使用する。
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Research Products
(4 results)