2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23593445
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
末弘 理惠 大分大学, 医学部, 教授 (30336284)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三重野 英子 大分大学, 医学部, 教授 (60209723)
寺町 芳子 大分大学, 医学部, 教授 (70315323)
井上 亮 大分大学, 医学部, 教授 (10325714)
脇 幸子 大分大学, 医学部, 准教授 (10274747)
菅原 真由美 大分大学, 医学部, 助教 (90381045) [Withdrawn]
甲斐 博美 大分県立看護科学大学, 看護学部, 助手 (80443894) [Withdrawn]
宮脇 美菜子 大分大学, 医学部, 助手 (10708514)
小西 佳代 大分大学, 医学部, 助教 (60336279) [Withdrawn]
若山 嘉子 大分大学, 医学部, 助手 (10583867) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | ICU / 高齢者ケア / 後期高齢者 / 急性期看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、集中治療室(ICU)に治療目的で入室する高齢者の現状とケアの課題を明らかにし、ICUで治療を受ける高齢者のケアプログラムの開発を目的としている。 平成26年度は、某特定機能病院の集中治療部に入室した高齢患者の状況および課題を明らかにするため、患者の概要をつかむべくカルテ調査およびICUに勤務する看護師を対象に、高齢者ケアの経験、困難性および高齢者ケアの関心等についてアンケート調査を行った。まず、患者の概要については、過去1年間にICUに入室した高齢者の入室数は450名であり、入室全体の67.0%をしめていた。後期高齢者は246名36.6%を占めていた。このうち、せん妄の診断がある患者は2名、認知症の診断がある患者は3名であり、すべて後期高齢者であった。 ICU看護師を対象としたアンケート調査は、35名中26部回収(有効回答71.4%)できた。平均年齢29.3歳、看護師経験年数9.2年、ICU経験年数5.1年であった。老年看護学の系統的学習および老年看護学に関心を持つ者が9割をしめた。ICUにおいて高齢者のケアを全員が経験しており、その高齢患者の状態として、健忘症状、不穏、情緒不安定、意欲減退、不安焦燥、攻撃的言動、睡眠の変調等を8割以上の看護師が経験をしていた。高齢者ケアに対する困難性は患者によって感じる者が6割であり、高齢者へのケアに満足していない者が4割をしめた。現在、看護師のアンケート調査の中で記述された質的データの分析中であり、これらのデータをもとにICUにおける高齢者へのケアプログラムの作成とその検証を進める。
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