2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23593470
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
浅川 典子 埼玉医科大学, 保健医療学部, 准教授 (00310251)
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Keywords | 認知症 / ケアマネジメント / 独居高齢者 / ケアマネジャー / 在宅介護 / 尺度開発 |
Research Abstract |
認知症は記憶力や理解力の低下といったことを中核症状とし、それに起因して自己の不安定さや生活能力の低下がみられる疾患である。今後増加すると予測されている独居の認知症高齢者の在宅生活継続を支援するためには、質の高いケアマネジメントが求められる。独居認知症高齢者のケアマネジメントにおいては、アセスメント(ニーズ把握)、計画、実施、モニタリング、評価といったケアマネジメントの基本的過程をふまえたうえで、認知症の高齢者が一人で生活していることに視点をあてた実践が不可欠となる。本研究の目的は、独居認知症高齢者に焦点をあてたケアマネジメント実践を測定する尺度を開発することである。 2011年に地域包括支援センターの主任ケアマネジャー17人を対象としたインタビューを行い、独居認知症高齢者へのケアマネジメント実践の特徴を抽出した。2012年にエキスパートレビューにより項目の精選を行い、尺度の構成項目案を作成した。 2013年3月~4月に、項目案を用いてA県内ケアマネジャー442名を対象に予備調査を行い回答傾向を分析、項目案を修正した。6月~8月に関東・東北地方の4都県のケアマネジャー1,066名を対象に予備調査を行い、43項目の尺度(原案)を作成した。2013年11月~12月に全国の居宅介護支援事業所から1/7無作為抽出した4,921事業所のケアマネジャーを対象に郵送調査を行い、6因子26項目からなる『独居認知症高齢者に焦点をあてたケアマネジメント実践を測定する尺度』を完成し信頼性と妥当性を検証した。
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