2011 Fiscal Year Research-status Report
非がん高齢者終末期ケアへの介入タイミングを支持するアセスメントツールの検討
Project/Area Number |
23593476
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
酒井 昌子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (60236982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩清水 伴美 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助教 (60516748)
長澤 久美子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助教 (80516740)
山村 江美子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 講師 (90340116)
鈴木 みちえ 順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (50300166)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 非がん高齢者 / 終末期医療 / 在宅医療 / 訪問看護 / ターミナルケア |
Research Abstract |
本研究の目的は、余命予測の難しい非がん高齢者終末期について、多様な高齢者終末期像を体系化し、終末期ケアの介入アセスメントを明らかにすることである。高齢者終末期ステージのうち、臨死期前の移行期を、終末期ケアの介入タイミングとして注目し、移行期の高齢者状態像とケア実践に焦点を当てる。 研究初年度の平成23年度は、在宅における非がん高齢者終末期医療に関わる訪問看護ステーションおよび在宅支援診療所を対象に、非がん高齢者のターミナル開始の判断、臨死期移行時の悪化の2時点の予後予測の判断を明らかにすることを目的とした調査を計画した。 調査対象は、政令市9市の在宅支援診療所および訪問看護ステーション全数とした。調査項目は、(1)過去2年間の在宅看取り数(2)病状変化3分類(病状の軌跡ABC3類型(Lynn J(2001)参照)の割合数(3)予後予測と実際のずれ(4)予後予測に用いる指標(5)事前指示の有無と実施状況(6)看取りの場の患者家族希望の有無と実施状況(7)予後予測のチームケアの合意形成および体制づくり状況(8)終末期医療、ケアの満足度である。調査は、郵送留め置き法とする。 データ分析は、在宅支援診療所と訪問看護師の予後予測に関する判断や実践の実態に関する記述統計処理を行った後に、3類型の取扱比率と基本属性との関連、予後予測と実際のずれの要因分析を行い、非がん高齢者のターミナルケア医療と看護のケア実践の実態を明らかにする。現在、データ収集期間中であるが、調査票の回収率が低いため、調査期間を延長している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
在宅における非がん高齢者の終末期におけて、特に、判断が難しい臨死期の移行期の調査の枠組みと調査項目、調査対象、調査方法についての研究計画が難航したため、調査計画に時間を要し調査開始が遅れた。さらに調査対象を在宅支援診療所と訪問看護ステーションとしたため幾分予測はしていたものの回収率が低くデータ収集期間を延長し分析に耐えうるデータ収集を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)初年度調査の分析に有効なデータ数を確保する。(2)データ分析においては、在宅支援診療所と訪問看護師の予後予測に関する判断や、予後予測と実際のずれの要因分析から、非がん高齢者終末期の臨死期移行の判断の困難さを明らかにする。(3)より満足度の高かった終末期ケアの要因分析から臨死移行期のアセスメントやケアの内容を明らかにする。(4)(2)と(3)の結果から非がん高齢者の終末期特に臨死移行期の有効なアセスメントやケア内容を抽出しアセスメントツールを作成する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
初年度調査が年度末であったたため調査票、データ収集入力の業者委託費用が繰り越された。次年度は、さらに調査対象の拡大および催促を行いデータ回収率を上げ、分析を行う。(1)初年度調査の新たに対象を広げること、初年度の対象に催促を行いデータ収集行う。(2)計画に基づき、データ分析を行う。(3)初年度調査の結果分析をもとに、訪問看護師の非がん終末期高齢者の臨死期移行のアセスメント内容とケア内容に焦点をあてた調査を計画する。(4)訪問看護師の非癌終末期高齢者のアセスメント、介入、評価の一連を試作する。(5)米国ミネソタ大学を視察し地域看護過程(看護診断)システムとしてのオマハシステムについて研修し、オマハシステムによる非癌終末期高齢者の看護診断-介入-アウトカムの一連のデータベース化の可能性を検討する。
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