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2012 Fiscal Year Research-status Report

周産期メンタルヘルスのための包括的教育プログラムに関する研究

Research Project

Project/Area Number 23593485
Research InstitutionKonan Women's University

Principal Investigator

玉木 敦子  甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (90271478)

Keywords周産期 / メンタルヘルス / 教育プログラム / 産後うつ病 / 精神看護
Research Abstract

平成24年度は、①看護職を対象とした教育プログラム、および②妊産婦とその家族を対象とした教育プログラムの効果を検討し、また③ピアサポートのための教育プログラムの開発に取り組んだ。
①について、日常の業務のなかで妊産婦に携わる看護職32名を対象に、前年度の結果をもとに修正した教育プログラムを、2日間の研修会として実施した。その結果、研修後に周産期メンタルヘルスに関する知識、自覚的共感性などが有意に向上した。ただし、知識や技術の習得には継続した教育が必要であることも示唆された。
②について、妊婦9名を対象に、前年度に作成された教育プログラム案に基づいたワークショップを行った。対象者から得られた自由回答を質的に分析した結果、不安を聴き合うグループワーク、アサーション、リラクセーションが特に有効であることが示唆された。
③について、まず産後うつのピアサポートに関する文献検討を行った。次に過去に産後うつの経験をもち、現在ピアサポートグループを運営する女性を対象にインタビューを行った。得られたデータを分析し、ピアサポートを行う中で体験した困難、必要と考える知識や技術、研修方法に望まれる条件(時間や方法等)が明らかにされた。これらの結果をもとにピアサポートを行う者を対象にした教育プログラム案を作成した。
今年度の成果により、看護職を対象とした教育プログラムの有効性が示唆され、またピアサポートを行う者を対象にした教育プログラム案を作成することもできた。このことにより、支援者に必要とされる知識・技術を身につけるための効果的、かつ効率的な教育の実施が期待できる。また妊産婦のセルフケア力を向上するための教育プログラムの中で、知識や情報の伝達だけでなく、今ある不安を聴き合い、それを受け止められる体験を得ることの効果が示唆された。このことにより、特色あるプログラムの開発につながることが期待できる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成24年度は、①看護職を対象とした教育プログラムの実施とその効果を介入研究により検討し、②妊産婦を対象とした教育プログラム案の実施と修正を行い、③ピアサポートのための教育プログラム案を作成することができた。これらは交付申請時に計画した目的に沿っており、おおむね順調に進展していると評価した。

Strategy for Future Research Activity

25年度は、妊産婦とその家族を対象とした教育プログラムの効果を検討するため、介入研究を実施する予定である。またピアサポートのための教育プログラムを5~10名を対象に実施し、内容や方法の妥当性を質的に検討する予定である。さらに看護職を対象とした研修の受講者を対象に、事例検討等の教育を継続して行う予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

24年度に実施した妊産婦を対象にした教育プログラムへの参加者が予定していたよりも少数であったこと、またピアサポートグループを運営する者へのインタビュー調査における対象者が予定していたよりも少数であったため、24年度分の研究費の一部を次年度に使用したい。
25年度は、①看護職を対象とした事例検討等の教育を2~3ヶ月に1度程度継続して行う(会場費、講師謝礼、謝金、事務用品費)。②妊産婦とその家族を対象にした教育プログラムは本研究への参加に同意した妊婦とその家族10組程度を対象にワークショップを行う(会場費、講師謝礼、謝金、事務用品費)。③ピアサポートの教育プログラムについて、ピアサポートグループに参加する者10名程度を対象にワークショップを行う(会場費、講師謝礼、謝金、事務用品費)。得られたデータの分析を行い、結果を学会や論文等で発表する(委託費、謝金、学会参加費、交通費、図書購入費、複写費)。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012 Other

All Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] 看護職を対象とした周産期メンタルヘルスに関する教育研修の効果2012

    • Author(s)
      玉木敦子、北村俊則、小澤千恵、片山貴文、岡野禎治
    • Organizer
      第9回日本周産期メンタルヘルス研究会学術集会
    • Place of Presentation
      東京
    • Year and Date
      20121110-20121111
  • [Remarks] 産後うつのページ

    • URL

      http://sango.kachoufuugetu.net/

URL: 

Published: 2014-07-24  

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