2011 Fiscal Year Research-status Report
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23593486
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Research Institution | Kobe Tokiwa University |
Principal Investigator |
松田 光信 神戸常盤大学, 保健科学部, 教授 (90300227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 あゆみ 神戸常盤大学, 保健科学部, 助教 (20401961)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 心理教育 / カリキュラム開発 / 介入評価 |
Research Abstract |
今年度は、心理教育実践能力を育成するための集合教育カリキュラムの立案と、バックアップ体制の内容の抽出に取り組んだ。その過程で、A県内の精神医療機関に勤務する看護職を対象に、心理教育に関する実施状況、実施上の困難、スキル習得のニーズ、およびEBP志向性について、郵送法による質問紙調査を実施し、247名の看護職から回答を得た。結果、回答者の49%がスキル習得のニーズをもち、56.7%が十分に訓練を受けたと感じた場合に新たな介入を活用すると答えた。これらの結果から、本研究は精神医療機関に勤務する看護職のニーズに応え得るものであろうと考えている。なお、結果の詳細については現在解析中である。 また、収集した関連文献と予備研究1(看護師が心理教育の実践能力を培う過程の明確化)および、予備研究2(心理教育を精神科臨床に還元する方法の探求)の成果を統合した結果、心理教育実践看護師を育成する方略には、3つの段階(構想検討、広報活動、産学連携)が重要だと考えられた。構想検討とは、開発した介入プログラムを普及するための理想的な方略を熟考すること、広報活動とは、開発した介入プログラムが看護師に認知されるように活動すること、産学連携とは、開発した介入プログラムの必要性が理解され研究者と施設が協同できるように活動することである。そこで、今年度の課題であった集合教育カリキュラムの立案と、バックアップ体制の内容の抽出過程では、先述した産学連携の段階で行う活動内容に基づいて作成することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通りに遂行することができた。また質問紙調査では、当初想定していた以上に対象者からの協力を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度に立案したカリキュラムに沿って、テキストと視聴覚教材(DVD)からなる独自の学習教材を作成する。また、昨年度に抽出した項目に沿って、具体的なバックアップ体制に必要な対応資料を作成する。さらに、次年度に施行する心理教育実践看護師を育成する方略を用いた介入への参加者を募集する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
備品(DVD撮影器具、精神医療関連図書等)として25万円、謝金(DVD編集料)として70万円、旅費(撮影・学会等)として30万円、その他(参加者募集通信費)として5万円を使用する計画である。
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Research Products
(1 results)