2012 Fiscal Year Research-status Report
入浴前バイタルサインを用いた高齢者の入浴可否判断システムの開発
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23593489
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Research Institution | Hiroshima Bunka Gakuen University |
Principal Investigator |
奥田 泰子 広島文化学園大学, 看護学部, 教授 (30330773)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
棚崎 由紀子 宇部フロンティア大学, 看護学部, 准教授 (50461356)
成 順月 広島文化学園大学, 看護学部, 准教授 (00555055)
讃井 真理 広島文化学園大学, 看護学部, 准教授 (20412330)
今坂 鈴江 広島文化学園大学, 看護学部, 准教授 (70389089)
加藤 重子 広島文化学園大学, 看護学部, 教授 (40412332)
安藤 純子 広島文化学園大学, 看護学部, 教授 (70441558)
河野 保子 広島文化学園大学, 看護学研究科, 特任教授 (80020030)
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Keywords | 高齢者 / 入浴可否判断 / バイタルサイン |
Research Abstract |
1.在宅健常高齢者の入浴の安全行動モデル作成のために、前年度から実施している調査 の対象者数を増やし、220名のデータをもとに入浴事故に関連する要因を検討した。入浴事故の体験者は少なかったが、入浴前の脱衣室の室温調整をすることが入浴事故の循環器症状予防の寄与要因であり、浴室や浴槽などの環境を調整することは、入浴時転倒事故予防の寄与要因であることを明らかにした。 2.日常生活における入浴として、ある一定の動作を取り入れた入浴による生理作用への影響を明らかにするために、男性高齢者20名を対象として入浴実験を実施し、測定したデータを分析した。入浴前のSBP,DBPを日本高血圧学会の高血圧ガイドラインに従って高血圧群と正常群の2群に分け、それぞれの影響の違いを分析した結果、DBPのみ高血圧群と正常群で入浴による影響の違いを認めた。高血圧群では正常群に比べて入浴中のDBPの減少が有意に大きいことが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
在宅健常高齢者の入浴の現状を調査により明らかにすることができた。また、男性高齢者の入浴による生理作用への影響を実験的研究により明らかにすることができた。 今後は、これらのデータをもとに統計的に分析を行い、①高齢者自らが行える入浴の安全行動モデルを開発する。②すでに研究者らが実験により得ている女性高齢者の入浴による生理作用への影響と、今回の実験で得た男性高齢者の入浴による生理作用への影響のデータを用いて高齢者の入浴前バイタルサインを用いた入浴可否判断システムを開発する。
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Strategy for Future Research Activity |
1.高齢者自らが行える入浴の安全行動モデルを作成し、研究者らの関係する学会で成果を発表し助言を得る。そのうえで、広く高齢者にも広報する。 2.入浴前バイタルサインを用いた高齢者の入浴可否判断システムを開発し、上記同様、研究者らの関連学会で発表し助言を得るとともに、臨床でシステムの利用可能性を検証する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1.高齢者の入浴安全行動モデルを開発したあと、高齢者への広報としてパンフレット作成費用が発生する。 2.入浴前バイタルサインを用いた高齢者の入浴可否判断システムを開発後、臨床で試用してその利用可能性を検証したい。そのための研究協力や研究場所までの旅費等が発生する。 3.これまでに得られた知見は、関連学会で共同研究者とともに発表をするため、それに伴う旅費・宿泊費・学会参加費等が発生する。また、学術雑誌への論文投稿に伴い、翻訳料、査読料、論文掲載料等も予算化しておく必要がある。 4.研究の最終年であり、報告書作成(冊子)のための印刷費用が発生する。
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Research Products
(4 results)