2012 Fiscal Year Research-status Report
こどもの疲労にかかわる物理・心理・社会的環境の解明と予防
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23601015
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
上土井 貴子 熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (90363522)
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Keywords | 小児慢性疲労 / 子供の疲労 |
Research Abstract |
本研究は学童期の疲労にかかわる物理・心理・社会的環境の検討・解明を目標としていて、学童期の子供の疲労に対しての評価方法として信頼性・妥当性を検討するため評価可能な学年を対象として疲労形成要因分類をおこなう。また、疲労形成モデルとして年齢を合わせた小児型慢性疲労症候群患者を2年間追跡調査し予後不良群と予後良好群とを比較検討することにより疲労症状が軽減していくための要因分類をおこなう。以上のことを明らかにさせ1.疲労形成要因分類 2.疲労に対する予防メンタルヘルスケア構築 3.新たな学童期の疲労に対する提案 4.小児慢性疲労症候群に対する治療開発への提案をまとめていく予定である。初年度と平成24年度は協力校に対して小学3年生から中学1年生各学年に現在国内外で広く一般的に疲労の評価Chalder fatigue Scoreと抑うつの評価Self depression Scalを行った。また基本的生活リズム調査のための1.生活実態調査、2.睡眠・覚醒リズム調査、3.疲労度調査をおこなった。同時に年齢をマッチングさせた小児慢性疲労症候群の患者に対して追跡調査を2年目を継続観察をおこなった。施行間隔は1回目調査(初診時)と2回目調査は1年間とし、1.生活実態調査、2.睡眠・覚醒リズム調査、3.疲労度調査、4.身体症状調査、5.うつ調査、6.知能検査をおこなう。さらにコントロールとして年齢をマッチングさせた健常小学生に対して1.生活実態調査、2.睡眠・覚醒リズム調査、3.疲労度調査、5. うつ調査、4.知能検査をおこなっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
協力校選定での遅れと予定していた質問紙内容が当初対象としていた年齢での内容把握が個人によりかなりばらばらであったため施行時間がかかりすぎて児童の負担になり対象者を選定しなおしたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は経時的変化の観察と調査によるデーター収集と児慢性疲労症候群患者群の初診時調査と健常群との比較検討により病態形成の要因分類をおこなう。以上のことを明らかにして最終的に1.疲労形成要因分類 2.疲労に対する予防メンタルヘルスケア構築 3.新たな学童期の疲労に対する提案 4.小児慢性疲労症候群に対する治療開発を検討・解析していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究最終年度にあたり、①研究成果発表のためのパソコン購入、②論文作成作業を潤滑に進めるための複合機の購入、③データ数を増やすための検査器具(WISC-IV)の購入、④学会参加のための旅費、⑤データ入力のための人件費等々への使用を計画しています。
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