2014 Fiscal Year Annual Research Report
幼児のs-IgA及び体温からみた生活習慣改善効果の検証
Project/Area Number |
23601018
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
三宅 孝昭 大阪府立大学, 地域連携研究機構, 准教授 (80244672)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 教永 大阪府立大学, 公私立大学の部局等, 教授 (30079123) [Withdrawn]
松浦 義昌 大阪府立大学, 地域連携研究機構, 准教授 (60173796)
坪内 伸司 大阪府立大学, 高等教育推進機構, 准教授 (10188617)
田中 良晴 大阪府立大学, 高等教育推進機構, 准教授 (60236651)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | s-IgA / 幼児 / 生活リズム / 早寝早起き / 介入 / 健康 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、幼児の生活習慣を改善することにより、免疫や体温を指標として健康に及ぼす効果を検証することである。具体的には、幼児の生活に介入し、早寝早起きの生活習慣に改善することにより、s-IgA(免疫グロブリンA)及び体温がどのように変化するのかを検討した。 今年度はこれまで測定した結果を改めて検討するとともに、2014年3月に実施した介入研究について、s-IgAの分析及び検討を行った。 2013年3月に介入研究を実施した5歳児13名について検討した結果、2名が介入前後の就寝時刻が約1時間早くなっていた。そのうち1名は、介入(改善)前に比べ介入(改善)後のs-IgA/prot.(免疫グロブリンA/蛋白質)が就寝時を除いて高い値を示した。また1日の平均s-IgA/prot.も改善前16.1%、改善後22.9%となり、改善後に有意に高い値となった。起床時体温、就寝時体温とも改善後に高くなる傾向がみられた。また1名は就寝時刻が50分早くなっていたが、改善前後で起床時のs-IgAのみ高い値を示し、他の測定ポイントには変化がみられなかった。体温についても変化がなかった。 2014年3月に介入研究を実施した11名について分析した結果、就寝時刻が1時間以上早くなった幼児が2名、30分早くなった幼児が2名であった。4名とも、介入前に比べ介入後の起床時のs-IgA/prot.がそれぞれ高い値を示した。就寝時刻が1時間以上早くなった2名については、1日の平均s-IgA/prot.も改善前に比べ改善後のほうがそれぞれ7.1%から12.6%、10.4%から14.9%と有意に高い値を示したが、就寝時刻が30分早くなった2名には有意差がみられなかった。いずれも体温は介入前後で変化がなかった。以上から、幼児の生活習慣を改善することにより、s-IgAは向上し、免疫機能向上の可能性が示唆された。
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Research Products
(7 results)