2014 Fiscal Year Annual Research Report
子どもにやさしい医療を創造するためのホスピタル・プレイに関する研究
Project/Area Number |
23601028
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Research Institution | University of Shizuoka,Shizuoka College |
Principal Investigator |
松平 千佳 静岡県立大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (70310901)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 社会福祉関係 / 医療・福祉 / ホスピタル・プレイ |
Outline of Annual Research Achievements |
テリーコットマン博士のアドラー派プレイセラピーの集中トレーニングを受講することを最大の目的とし、米国研修を行った。受講生は私を含め8名で、子どもを支援するエイジェンシーに勤めている者、自分自身でカウンセリングの事業所を開設している者、小学校のカウンセラーなどであった。トレーニングは英語で行われた。 1日目は、アドラー派のプレイセラピーにかんするレクチャーを受けた。アドラー派プレイセラピーの最大の特徴は、子どもを支援する際に重要な4つのC(connect courage count capable)を意識すること、そして、子どものパーソナリティ・プライオリティを考えることである。この2つの方向性から、子どものプレイセラピーを組み立てていくのである。 2日目から4日目までは、3人で1人の子どもに対して、プレイルームでセラピーをおこなうトレーニングを行った。セッションは録画され、その録画を見ながらコットマン博士がその後スーパーヴィジョンを行うのである。子どもは地域に住む子どもであり、6歳児と7歳児で構成されていた。私が担当した子どもは女児で、親の離婚を経験しており、母の再婚に悩む気持ちをもつ子どもであった。兄とのライバル関係も子どもにとっては重要な課題であった。 5日目は、討論と質問、リフレクションを行った。コットマン博士から厳しくも繊細な指導を受けながら、援助者と子どもとのかかわりを理論的に深く学ぶことができた。自分の援助を概念化することの重要性も学んだ。 静岡市児童相談所において現在実施しているプレイ・セラピーを活用した児童支援、処遇困難事例等に関するアドバイザー業務において、職員や保護されている子どもへの還元方法を考えながら受講した。これらの活動につなげるとともに、来年度の社会貢献や教育活動にもいかしていきたい。
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Research Products
(11 results)