2011 Fiscal Year Research-status Report
アジアにおける内発的地域振興デザインのあり方に関する調査・研究
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23611010
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
宮崎 清 千葉大学, 工学(系)研究科(研究院), 名誉教授 (90009267)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 国際研究者交流 / 台湾 / インドネシア / 韓国 / 中国 / デザイン / 内発的発展 / サスティナブル |
Research Abstract |
維持可能な社会の構築が求められる今日、地域振興デザインにおいては、これまでの経済効率優先の方法論に代わり、地域特性を活かし、地域の魅力づくりや地域アイデンティティの確立を目指した内発的地域振興への移行が求められている。本研究は、これまでアジアの各地において策定・実践されてきたさまざまな地域振興デザイン計画のなかでも、とくに、生活者が担い手となり、生活の質的豊かさを追求した内発的地域振興の視座からなされてきた実例を取り上げ、その理念の構築と実践に関する諸相を実地調査を通して明確化するとともに、その知見を生かしたこれからの地域振興デザインのあり方を考究・提示することを目的としたものである。平成23年度にあっては、国内外の外部研究協力者に本研究の推進を呼びかけ、各国・各地域における内発的地域振興デザインの状況に関する内発的地域振興デザインの事例を収集した。国内にあっては、福島県三島町ならびに新潟県山北町、海外にあっては、韓国、台湾、中国ならびにインドネシアの研究者との研究交流を通して、それらの情報を集積した。また、研究代表者が国内の先進的事例地域である福島県三島町ならびに新潟県村上市山北地域、海外にあっては台湾における実地調査を、連携研究が福島県三島町とインドネシアにおける実地調査を実施することで、内発的地域振興の視座からなされてきた地域振興の理念の構築と実践に関する諸相を収集した。上記の各活動より得られた知見は、データベース構築の基礎的資料として集積するとともに、資料集積のためのデータベース構築を構築した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度においては、各調査協力者らとの密接な関係に基づき、概ね当初の予定通りの調査・研究活動を実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度にあっても、平成23年度と同様、国内外の連携研究者ならびに研究協力者である内発的地域振興の推進者・支援者らとの協力関係に基づき、日本を含むアジア地域における実地調査ならびに内発的地域振興デザインの諸相の把握に努めるものとする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度にあっては、日本を含むアジア地域における実地調査に要する旅費、国内外の連携研究者ならびに研究協力者である内発的地域振興の推進者・支援者らとの研究成果の共有化に活用する予定である。
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