2012 Fiscal Year Research-status Report
デザイン検討用3次元CGソフトの開発と産業界への普及展開
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23611031
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
笠原 信一 首都大学東京, システムデザイン学部, 教授 (00433178)
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Keywords | コンピュータグラフィックス / ソフトウエア / デザイン |
Research Abstract |
CGは今や建築デザインにおける欠かせないツールの一つになっている。CGによって設計段階の建物を可視化することにより、実際に建物を建てる前にリアルな臨場感で設計検討ができ、さらに設計期間の短縮やコスト削減にもつながっている。一方で、3次元CGの制作には高性能のコンピュータやソフトウエアの設備や専任技術者の配置などの投資が必要で、この投資の余力のある企業だけが恩恵に享受しているのが現状である。このような状況を打開し、デザイン分野における3次元CG活用の裾野を広げ、業界全体のデザインの質の向上や競争力の向上を図るために、デザイン検討をターゲットとし使いやすさに重点を置いた3次元CGソフトウエアの開発を進めている。 今年度開発した主な機能は、以下のとおりである。 ・Ambient occlusion ・OpenGL_pick ・Path tracingとAmbient occlusinの合成 ・面と光線の交点計算の高速化 ・マルチCPUによる並列計算 ・データのstruct化
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定していた3次元CGソフトウエアの開発はほぼ終了し、普及展開のめどが立った。ただし、予定していたマニュアル作成部分については、ソフトウエアの機能が確定しなかったために、作業をすることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
開発したソフトウエアの普及展開のためには、マニュアルが不可欠であり、最終年度はマニュアルの整備に注力する。さらに、ソフトウエア公開のためのウエブサイトの制作を並行して進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
予定していたマニュアル作成作業が今年度できなかったために、未使用の残金が発生した。 次年度は、ソフトウエア公開のウエブサイトの制作およびドキュメント整備のための学生アルバイト採用のために人件費として使用する。 またウエブサイト立ち上げのためのサーバーを購入する。
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