2013 Fiscal Year Annual Research Report
沖縄における持続的なワイルドライフ・ツーリズムの構築に関する実践的研究
Project/Area Number |
23614010
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
大島 順子 琉球大学, 観光産業科学部, 准教授 (40423735)
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Keywords | ワイルドライフ・ツーリズム / 環境教育 / 沖縄島やんばる / バード・ウォッチング / 自然資源の保全と活用 / 野生生物の観察指針 / 地域事情に即した研究 / 地域紹介ガイドブック |
Research Abstract |
本研究は、日本において未成熟の観光形態である野外での希少な生き物との出会いや野生生物を観ることを目的とする持続的なワイルドライフ・ツーリズム(以下、WTと略)の構築を目的としている。最終年度は沖縄島やんばるにおけるWTとしてのバードウォッチングツアーモデルを創出するために、近年ヤンバルクイナが多く目撃されるようになった国頭村楚洲において関係機関の取組み等の現状把握のための情報収集を行い、地域住民との関係づくりを含む具体的な作業を伴う打ち合わせを実施した。地域事情を配慮し、研究する側の一方的な思いによる研修会開催を改め、ツアーの際に活用するガイドブック(以下、GBと略)の作成を通して地域住民と個別に密に連絡を取り作業を進めていく方法を取った。GBには、これまでの研究成果を反映させ、楚洲集落の歴史や生活を紹介することから始まり、ヤンバルクイナの観察指針を盛り込むことができた。今後、世界自然遺産登録を目指すこの地域において、GBを活用した研修会やツアー等の実施、商品化に向けた整備を支援していく。 研究成果の一部は、2013年7月7日に日本環境教育学会第24回大会(於:びわこ成蹊スポーツ大学)で、「日本におけるワイルドライフ・ツーリズムの構築に向けた一考察~王立鳥類保護協会(RSPB)の戦略的環境教育事業への取り組み事例から~」、そして2013年10月3日Wildlife Tourism Australia Workshop (於:豪州NT州Darwin)で、「Critical point of endemic birds in Okinawa, JAPAN- Challenge of shaping for management of wildlife viewing -」と題する口頭発表を行った。日本のWTの情報は国外では未発表であり、貴重な研究発表として継続研究を切望された。
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Research Products
(3 results)