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2011 Fiscal Year Research-status Report

都市祝祭空間解析とモニター・ツーリズムによる持続可能な歴史まちづくりの技術開発

Research Project

Project/Area Number 23614014
Research InstitutionTokyo Metropolitan University

Principal Investigator

川原 晋  首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (10367047)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡村 祐  首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助教 (60535433)
松浦 健治郎  三重大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (20335144)
永瀬 節治  東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教 (10593452)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywords祭り / 都市空間 / 観光 / 類型化 / 景観
Research Abstract

初年度は、神輿や山車、踊手が、町中の道等を巡る「巡行型祭礼」と都市空間やコミュニティとの多様な関係を読み解くため、(1)多く事例を調査し「都市祝祭空間景 Urban festival-scape」として類型化すること、(2)限定して詳細調査を行うこと、(3)そこから深掘りするテーマを見出すこと、を目標とした。 まず、日本全国の事前に取得可能な情報から上記の多様な関係を抽出でると想定された巡行型祭礼18事例を対象に、(1)祝祭の舞台となる町の象徴的施設や地形等の広域的な都市構造の把握、(2)祝祭時の道路や広場等の公共空間や、民地の空間的変容の把握、(3)神輿等の巡行物・人と見物客やその他祭りの支援者の行動把握、を行い、次の11タイプに類型化した。広域スケールでは「ランドスケープ都市祝祭景」と「文化的コンテクスト祝祭景」、地域スケールでは「巡行ルートエリア」「祝祭地域単位エリア」、地点・敷地スケールでは「見せ場空間」「祝祭鑑賞空間」「対象別祝祭空間」「祝祭支援空間」、建築スケールでは「保存・伝承空間」「祝祭プロモーション空間」、設備レベルで「祝祭配慮装置」である。また、この類型化に対応させ、都市祭礼を活かした都市の保全や再構築のための空間形成の手法を整理した。 詳細調査地としては、岐阜県高山市の秋の高山祭りを対象とし、文献調査、現地調査や都市空間と行事内容で祝祭空間の類型化等を行った。その結果、第一に、長年の都市空間の変化に応答して祝祭空間も柔軟に変化してきたこと、第二に、特徴的な空間を活かして効果的に祝祭空間を演出していること、第三に、簾や垂れ幕を用いて、ハレの空間(街路)とケの空間(建築内部)を明確に分離し、演出していること等を明らかにした。 こうした調査から、複数の祝祭に共通する興味深いテーマ、例えば、祭りの発展を支える人材確保・育成と都市祝祭空間の関係や、広域で支え合う関係などを抽出した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

都市祝祭空間研究は、一年間の活動で、祝祭の動き、祝祭を支える人、都市空間の多様な関係や、共通性など多くの発見ができ、大きな進展があった。中間報告としてH24年度夏の建築学会大会梗概に4編を投稿した。モニターツーリズム研究は、当初予定よりはやや遅れ気味であるが、対象としていた地域の歴史的建築物の調査とエリアマネジメントの体制を整えた。今年度より、モニターツーリズムの社会実験についての議論を始める。

Strategy for Future Research Activity

都市祝祭空間研研究については、昨年度同様、各チームでの活動と月一回程度の研究会により、相互に緊密に議論をしながら進める。昨年度は、秋祭りを対象にしたので、今年度は、引き続き、春から夏にかけての祭り、特に海上渡御のある祭りを調査し、これまでに得られていない都市祝祭と都市空間の関係を明らかにする。また、得られた知見について、まちづくり専門誌に連載し、広く議論を行いたい。 モニターツーリズム研究については、まちづくり対象地の委員会のなかにワーキングを立ちあげ仕組みの構想と社会実験を行う予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

23年度は、想定より調査対象地を増やせなかったため、24年度に旅費、調査費を繰り越している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 都市祝祭空間の解読から進める都市デザインと震災復興計画への視座2011

    • Author(s)
      川原晋・岡村祐
    • Journal Title

      日本建築学会大会 都市計画部門研究協議会資料集

      Volume: 1 Pages: 33-36

URL: 

Published: 2013-07-10  

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