2014 Fiscal Year Annual Research Report
訪日外客市場における通訳ガイドサービスの評価尺度開発
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23614019
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Research Institution | Bunkyo University |
Principal Investigator |
高井 典子 文教大学, 国際学部, 准教授 (90540435)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 訪日外客 / 通訳案内士 / サービス品質 / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は本研究の最終目的である通訳案内士(以降、通訳ガイド)が提供するサービス品質の評価尺度開発に向けた量的調査を実施した。前年度までに実施した文献研究から得た知見及び質的調査から得られた研究成果に基づき、通訳ガイドのサービス品質を構成すると考えられるコード(相互重複的な概念を含む)が下記のように生成された。Interpretation/ Cultural Broker/ Exclusiveness/ Privilege/ Role Model/ Tangible/Empathy/ responsiveness/Contextualisaton/ Navigation/Managing Customers/Flexibility/Language and Communication/ Free from Prejudice/ Knowledge/ これらに基づき質問項目30を設定し、下記の手順により質問紙調査を実施した。 ・調査対象者とサンプル数:日本国内で通訳ガイドサービスを受けた経験のある訪日外国人旅行者、300サンプル ・調査方法と期間:街頭調査 2014年12月~2015年2月 調査対象者への接触が予想以上に難航し、データ収集が研究期間の最終段階までかかってしまったため、データの詳細な分析は2015年5月時点において未だ完了していない。上記コードのデータによる検証を2015年中に終え、その成果をとりまとめて2015年度中に学会発表を行う予定である。通訳ガイドによるサービス品質についての訪日外国人旅行者の知覚および評価に関する定量調査は先行例がなく、今回得られたデータをもとに得られる知見は、今後益々増加が見込まれる訪日外国人旅行者の旅行経験の質を上げ、リピーターとなってもらうための方策を立案する上での基礎となると考えている。
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