2014 Fiscal Year Annual Research Report
就業機会としてのツーリズムの持続可能性を探る-沖縄県を事例に-
Project/Area Number |
23614021
|
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
金城 盛彦 琉球大学, その他部局等, 教授 (30317763)
|
Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
|
Keywords | 沖縄観光 / 宿泊業 / ES(従業員満足) |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は当初、2部の調査に分かれており、第1部はホテル従業員のES(従業員満足)の調査、第2部は同じホテル従業員の過去の職歴を踏まえた「(現職での)就業をめぐるミミズ・マッチ調査と分析」です。 しかし、1回目の予備貯砂の結果、用いた調査票では第2部の調査目的の実現は難しいことが判明しました。したがって、本年度は第2部の継続を断念し、第1部の完遂に資源を傾注することとしました。この決定を踏まえ、予てより協力の要請を承諾していた沖縄県内のホテル・グループの中から、沖縄本島中北部に位置するリゾートホテルを選定、統計学的な必要サンプル数を求め、さらに職域区分に基づく層化比例抽出法によりサンプリングを行いました。具体的には、常勤、非常勤従業員総数を母集団とし、態度表明が最も曖昧な賛否率50%:50%のケースの場合の必要サンプル数を164と定め、採用した「留置調査法」の一般的な回収率75%より、配布調査票数を218と算出しました。これを、「宿泊」、「料飲」、「調理」、「管理部」、「営業部」の各職域の現職員数を踏まえ配布しました。調査には、同ホテルの企画担当者の全面協力を得ていたが、担当者の都合などにより2014年12月に予定していた調査を実際に行えたのは、2015年4月に入ってからであり、現在は5月8日(金)の第1次回収期限を待っている状況です。 予備調査からは、「従業員の離職意向」と「(継続)就業意向」のそれぞれで、本来は同じものに対する逆の反応として現れるはずの質問に対し、反応が違うなどの結果が得られ、その非対称性が明らかになっています。助成期間は終わりますが、当然の責務として今後は、主因子分析などより高度な手法を用いて、非対称性の背後や、当人の意思決定よりも家族の意向が重視されるなどの地域特性といった当初の調査目的の検証を進めて行きたいと思います。
|