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2012 Fiscal Year Research-status Report

地域振興における観光利用増加を想定した海浜のキャリングキャパシティーの定量化

Research Project

Project/Area Number 23614032
Research InstitutionKobe City College of Technology

Principal Investigator

柿木 哲哉  神戸市立工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (50353298)

Keywords底質移動 / 分級 / 画像解析
Research Abstract

平成24年度は平成23年度に引き続き,研究計画に従い,(a) 室内実験による底質分級過程の計測および(b) WEB カメラを用いた海浜変形過程の計測ならびに海浜利用状況の調査手法の検討を主に進めた.
まず,(a)について,遡上域での底質の分級に最も支配的な要因が何かを明らかにするため,遡上と引き波の相互作用など流体運動と分級との関係を調べた.室内実験では,波打ち帯における漂砂量を地形から間接的に求めたものと,砂の移動そのものを画像計測により直接捉えることを試みた.実験は,長さ17m,幅60cm,高さ80cmの2次元造波水路内に,中央粒径0.45mm~0.50mmの砂で斜面勾配1/7の斜面を作成した.波の条件のうち,水深35cm,沖波波高4.5cmの規則波を15分間入射することは,統一の条件とした.波の周期は0.75s,2.0s,3.0sの3ケースとした.造波中の様子を水槽側方よりCCDカメラとデジタルビデオカメラで撮影し,1分間毎の地形変化,砕波位置,砕波の形態,底質移動特性を調べた.その結果,本研究の手法を用いることで,周期の違いによる,砕波形態,造波前後での形成地形,各粒径の砂粒子の堆積位置の変化などを検出することができた.
次に(b)について,本研究では,まず鈴木ら(2008)による波のモニタリング手法を改良して,海浜地形や海浜利用状況をモニタリング出来るようにすることを目指している.モニタリングは海浜に設置されたWEB カメラにより行うことを想定している.webカメラで撮影された画像中には海浜を利用する人が同時に写り込んでいるので,これら移動体の画像解析を行った結果と,海浜の環境的性能(粒度分布,円磨度,強熱減量など)の分布を比較することで,海浜の環境的性能と海浜利用状況との関係を調べる手法を検討した.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成24年度は研究計画に従い,(a) 室内実験による底質分級過程の計測および(b) WEB カメラを用いた海浜変形過程の計測ならびに海浜利用状況の調査手法の検討を進めた.
まず,(a)について,検討を進めていく中で,遡上域の底質移動,底質の分級過程において,底面内部の水と砂粒子の流動を知る必要が出たため,インデックスマッチング法を用いた砂層内部の観察に関する基礎実験を追加した.これにより,本来不透明で直接見ることのできない砂層内部を面的に観察することが可能であることを確認した.
次に,(b)に関してであるが,WEB カメラを用いた海浜変形過程の計測については概ね達成できた.一方,画像から人物を抽出し,海浜利用状況を調べる画像処理を検討したが,まだ十分な精度があるとまでは言えない状況である.

Strategy for Future Research Activity

平成24年度は研究計画に従い,(a) 室内実験による底質分級過程の計測および(b) WEB カメラを用いた海浜変形過程の計測ならびに海浜利用状況の調査手法の検討を進めた.
まず,(a)について、室内実験での検討が概ね終了したことから、現地観測への適用を今後進める予定である。
次に、(b)について、WEB カメラを用いた海浜変形過程の計測については概ね達成できたが,画像から人物を抽出し,海浜利用状況を調べる画像処理部分については,さらに検討を進める必要がある.取得した画像の閾値処理とセグメンテーション部分の改良を中心に進める予定である.

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

一部,平成24年度に執行の予定のものを平成25年度に繰り越したが,概ね当初の研究計画通りに執行する予定である.

URL: 

Published: 2014-07-24  

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