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2014 Fiscal Year Annual Research Report

代謝を介して寿命を支配する遺伝子の網羅的探索

Research Project

Project/Area Number 23617033
Research InstitutionJin-ai University

Principal Investigator

尼子 克己  仁愛大学, 人間生活学部, 准教授 (90275280)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2015-03-31
KeywordsビタミンC / 酵母 / 活性酸素 / 寿命
Outline of Annual Research Achievements

本研究課題では、ヒトの食生活が健康寿命の長さに与える影響を実験科学の見地から推定するために、出芽酵母を用い、液体培養法をベースにした新規の寿命測定法を提案し、それを用いて長寿・短命な酵母突然変異体を網羅的にスクリーニングすること、寿命の長短と細胞内代謝物の関連性を検討することで、寿命と栄養の関係に新たな知見を得ようとしようとした。
提案する寿命測定法は液体培地に植菌した種々の遺伝子破壊株の混合物について、母細胞の表面にタグを導入し、培養中に繰り返し母細胞と娘細胞を分離し、娘細胞集団における変異株の分布の変化を追跡するというものであったが、前半2年間の研究で再現性の高い測定結果を得ることが出来なかった。このため、研究計画に記載した善後策として、既知の食品成分、(最終的にはビタミンCを選んだ)が酵母の寿命に与える影響について検討を行うことにした。
出芽酵母細胞質型スーパーオキシドディスムターゼ(sod1)遺伝子破壊株が野生型株に比べ増殖速度および経時的寿命が低下すること、培地にビタミンCを加えることによってこれらが回復することを確認した。次にビタミンCおよびそのC5アナログであるエリスロアスコルビン酸の前駆体であるL-ガラクトース、D-アラビノースをそれぞれ培地に添加することによっても増殖速度と経時的寿命が部分的に回復した。平成26年度はこれらの実験結果が、酵母細胞内におけるビタミンC、エリスロアスコルビン酸濃度の高低によって統一的に説明できるのではないかと考え、野生型株においてビタミンCを培地に添加したときの細胞内ビタミンC濃度の変化を測定したところ、いずれの培地内ビタミンC濃度の条件下であっても細胞内にビタミンCは検出されなかった。このことから培地へのビタミンC添加による効果は、細胞外での活性酸素消去、あるいはそれに関連した細胞内環境の変化によるものであることが明らかになった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 細胞質CuZn-SOD欠損株における 酸化ストレス耐性および経時的寿命の 低下と、それらのアスコルビン酸・ エリスロアスコルビン酸による回復2015

    • Author(s)
      尼子克己
    • Organizer
      ビタミンC研究委員会
    • Place of Presentation
      お茶の水女子大学
    • Year and Date
      2015-03-10 – 2015-03-10

URL: 

Published: 2016-06-01  

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