2014 Fiscal Year Annual Research Report
肥満・生活習慣病に対する魚介類含有アミノ酸の新規機能の解明
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23617039
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Research Institution | National Institute of Health and Nutrition |
Principal Investigator |
笠岡 宜代(坪山宜代) 独立行政法人国立健康・栄養研究所, その他部局等, その他 (70321891)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 肥満 / タウリン / ヒスチジン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、マウスと同様に、ヒトにおいても肥満状態において潜在的なタウリン欠乏状態が生じるのか否かを明らかにし、ハイリスク者を抽出するバイオマーカーとしてタウリンやヒスチジン等のアミノ酸が利用可能であるか否かを検討することを目的としている。 肥満者男女の血清タウリン値は、肥満に関連する指標と有意な負の相関を示し、ヒトにおいても体脂肪が過剰に蓄積した肥満状態ではタウリンの不足状態が生じている可能性が強く示唆された。また、対象者の食習慣に関する調査を行った結果、タウリンを豊富に含む食品群の摂取頻度と血清タウリン値に関連は認められなかった。 そこで、減量プログラムの介入効果(体脂肪減少)とタウリン摂取量の関係を解析した。1年間の減量プログラムに参加した群とコントロール群を比較したところ、ウエスト周囲径、脂肪面積、皮下脂肪面積が減量プログラム参加群で有意に低値を示した。このとき、タウリンの供給源である魚介類総摂取量に両群間で差は認められなかった。一方、「烏賊・蛸」、「塩辛」等のタウリンを豊富に含む食品の摂取量は、減量プログラム参加群で有意に高値を示した。タウリンの摂取量増大が肥満を改善した可能性も考えられるが、生体内のタウリン合成レベルを検討するため、減量プログラム参加群およびコントロール群の血液中タウリン等アミノ酸組成を測定した。さらに、生体内のタウリン合成を表すため血清タウリン/(血清タウリン+血清シスチン×2)を算出し、新たな指標として確立した。 また、動物試験においては、既に作成した白色脂肪組織特異的にタウリン合成系酵素システインジオキシゲナーゼ(CDO)を過剰発現させるトランスジェニクマウス(aライン)の血液サンプルを解析した。通常食摂取下においてはCDOの2-3倍程度の過剰発現では野生型マウスと比べトランスジェクマウスの血清タウリン値は増加しなかった。
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[Presentation] 肥満とタウリン2015
Author(s)
笠岡(坪山)宜代
Organizer
第一回国際タウリン研究会 日本部会 シンポジウム
Place of Presentation
神戸市
Year and Date
2015-02-22
Invited
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