2012 Fiscal Year Annual Research Report
計算量的に独立な一方向性関数の構成と暗号プロトコルへの応用に関する研究
Project/Area Number |
23650008
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
櫻井 幸一 九州大学, システム情報科学研究科(研究院, 教授 (60264066)
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Keywords | 暗号理論 / 一方向性関数 / 安全性評価 / 疑似乱数生成 / 計算量理論 / Deffie-Hellmann問題 / 暗号プロトコル / 堅固性 |
Research Abstract |
主要課題であった計算量的な独立な関数の対に関して、具体的関数を離散対数の困難性のもとで構成する事に成功した。 独立性の証明には、 平方Diffie-Hellmann問題の困難性が通常のDH問題のそれと同等であることを利用する。この結果は、2011年と2012年との暗号と情報セキュリティ シンポジウムで発表した。 この成果を、複数の海外の研究者に紹介した。特にシンガポール国立大学での講演の際に、客員教授として滞在していたYunlei Zhao( 復担大学, 中国)からは、彼自身の暗号プトコル研究の一部に、類似の概念に相当する関数を利用していること、さらに関数の堅固性( non-malleable)という視点からもっと一般的な形での定式化をすすめられた。 Yunlei ZHAOの2012 年後半の半年の招聘期間中に、彼と共同でプロトコルの堅固性に注目し、暗号鍵交換方式における安全性との関係を論じた。この共同研究の一部は、Yunlei ZHAOが、2012年との暗号と情報セキュリティ シンポジウムで発表した。
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