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2011 Fiscal Year Research-status Report

仮想計算機を前提としたオペレーティングシステムの設計

Research Project

Project/Area Number 23650010
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

板野 肯三  筑波大学, システム情報系, 教授 (20114035)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 新城 靖  筑波大学, システム情報系, 准教授 (00253948)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2013-03-31
Keywords計算機システム / 仮想計算機 / オペレーティングシステム / ソケット / ファイルシステム
Research Abstract

本研究の目的は、仮想計算機を新たに支援すべき応用プログラム、および、新たに利用すべきハードウェアとしてとらえ、それに適したOSを設計することである。そのために、仮想計算機におけるアウトソーシングとゲスト・ソーシングという独自技術を用いる。そして、従来のマイクロカーネル方式に比類するようなオペレーティング・システムの新たな設計原理を明らかにする。研究期間内に、オープンソースのOSとして広く使われている Linux 等を対象としてOSカーネルを再設計する。 平成23年度には、ホストOS・ゲストOS共に Linuxを対象として、メモリ管理のアウトソーシングを実現した。アウトソーシングは、もともとは入出力を高速化するための手法として考案された。本研究ではアウトソーシングの技法をメモリ管理のモジュールという、非入出力のOS根幹部分に適用した。具体的には、ZONE_HOST と呼ばれるメモリ管理領域をもうけ、ゲスト・ユーザ・プロセスのメモリ割当てや mmap() によるホスト OS ファイルのマッピングを実現した。 平成23年度には、また、ホストOS・ゲストOS共に Linuxを対象として、ゲスト・ソーシングのために必要なホスト・ゲスト間通信、すなわち、Guest RPC を実現した。Guest RPC では、サーバは、ゲストOSのモジュール、クライアントはホストOSのモジュールとなる。Guest RPC は、ソケット・アウトソーシングの技術を Unix Domain Socket に対して適応することで実現した。これにより、ゲスト OS のプロセスとホスト OS のプロセスは、任意のデータをホスト OS の Unix Domain Socket を使って交換できるようになった。この仕組みを使って、RPC を実現することで、Guest RPC を実現した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究計画にあるように、メモリ管理のアウトソーシングを実現できたこと、および、Guest RPC を実現できた。Guest RPC としては、当初は、ゲスト・ホスト間の非同期的な通信を行う計画であった。その実装が複雑であり、そのまま進めることが難しかったので、Unix Domain Socket を用いる方法に変更した。

Strategy for Future Research Activity

前年度までに実現した Guest RPC を用いて、ファイル・システム、および、ソケットのゲストソーシングを実現する。ゲスト OS としては、Solaris のオープンソース版である OpenIndiana を用いて、ファイル・システムのゲスト・ソーシングを実現する。これにより、ホスト OS である Linux ではアクセスできないファイル・システムである ZFS をアクセスすることが可能になる。さらに、ソケットについても、ゲスト OS としては、OpenIndiana を用いてゲスト・ソーシングを実現したいと考えている。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

本年度に引き続き次年度についても、研究費を PC 部品、ソフトウェア、および、研究資料の購入と研究補助者(Resarch Assistant) への謝金の支払いに利用する。購入を予定していた PC 部品の一部に、4月以降により高性能の新製品が発売されることがわかった。従って、本年度の研究費の一部を次年度に使用するために残した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] ホスト型仮想計算 機におけるメモリ管理のアウトソーシングの提案2011

    • Author(s)
      戸祭 要
    • Journal Title

      情報処理学会研究会報告 システムソフトウェアと オペレーティング・システム研究会(OS)

      Volume: 2011-OS-119 Pages: 7ページ

URL: 

Published: 2013-07-10  

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