2012 Fiscal Year Research-status Report
動的リコンフィギャラブルシステム向けの処理記述手法に関する研究
Project/Area Number |
23650024
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
渡邊 誠也 岡山大学, 自然科学研究科, 助教 (90304336)
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Keywords | リコンフィギャラブルシステム / 言語処理系 / 記述言語 / 動的再構成 / ハードウェア設計環境 |
Research Abstract |
本研究では,動的リコンフィギャラブルシステム上にアプリケーションを実装する際の設計方式に関して,プログラミングおよびハ ードウェア記述手法とリコンフィギャラブルデバイスの制御手法に着目し評価と検討を行い,生産的でかつ効率的なアプリケーション記述手法を明確にすることを目指す.特にアプリケーションの記述言語とその言語処理系に着目し,動的なデバイス向けの設計手法の 開発に取り組み,動的リコンフィギャラブルシステム用のアプリケーションを効率的に設計・開発する枠組みを記述言語レベルから提案することを目指す.平成24年度は,前年度から引き続き,既存のハードウェア記述言語,プログラミング言語を用いたハードウェア設計手法に関する調査を継続するとともに,それらの言語処理系(検証系,合成系)の研究調査,および動的リコンフィギャラブルデバイスに適した記述手法開発を中心に以下の研究に取り組んだ. 1. 動的リコンフィギャラブルデバイス向けのアプリケーション記述言語の開発: 既存のハードウェア記述言語およびプログラミ ング言語を用いたハードウェア設計手法に関する調査と具体的なアプリケーションの設計を行い,動的リコンフィギャラブルデバイス向けのアプリケーション記述言語の開発に取り組んだ. 2. 動的なハードウェア構成情報の生成手法の検討: 実行時に動的にハードウェア構成情報を生成する手法,既存のハードウェア記述言語への変換手法と処理系への実装を検討した. 3. プロトタイプ言語処理系の開発: 1. の記述方式を具現化するために,言語処理系の設計およびプロトタイプの言語処理系の開発を進めた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度は,前年度から引き続き既存のハードウェア記述言語とそれらの言語処理系(検証系,合成系)の研究調査を行うとともに,動的リコンフィギャラブ ルデバイスに適した記述手法開発およびプロトタイプ言語処理系の開発を中心に取り組んだ.具体的には1.動的リコンフィギャラブルデバイス向けのアプリケーション記述言語の開発,2.動的なハードウェア構成情報の生成手法の検討,および3.プロトタイプ言語処理系の開発を行った. 1.の記述言語の開発に関しては,既存のハードウェア記述言語(具体的には,SFLおよびNSLといった高水準な記述が可能な言語)およびプログラミング言語を用いたハードウェア設計手法(具体的には,JavaベースのJHDL,ScalaベースのChisel,グラフィックスプロセッサデバイスでの汎用計算向け記述言語のCUDA,OpenCL C,OpenACC,および,FGPAアクセラレータの設計言語MaxJ)の調査を進めるとともに暗号関連のアプリケーション実装を行うことで,記述言語の詳細設計を行った.2.に関しては,ベース言語からのハードウェア構成情報生成手法の実装を検討するとともに,3.のプロトタイプ処理系の開発を進めた. 以上のとおり,当初の計画どおり概ね順調に進展していると言える.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,平成24年度に実施した各研究項目での成果を融合・発展させて動的リコンフィギャラブルシステム向けのアプリケーション を記述できる言語処理系の開発を中心に取り組む.平成24年度までに開発したプロトタイプの言語処理系に対して,開発した各種手法を実装して評価するとともに,記述方式およびハードウェア構成情報生成手法等の改良を試みる.また,実際にハードウェア(具体的には,FPGAデバイスやグラフィックスプロセッサデバイス)へのアプリケーションの実装を試みることで,記述手法,アプリケーション 記述の検証手法,開発言語から既存のハードウェア記述言語への変換手法などの言語処理系の評価に取り組むことで研究を推進させる.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(4 results)