2011 Fiscal Year Research-status Report
全光ネットワークのための新しい交換制御方式「符号交換」に関する研究
Project/Area Number |
23650027
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
山岡 克式 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (90262279)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 健一 大阪大学, サイバーメディアセンター, 准教授 (60252722)
宮田 高道 東京工業大学, 理工学研究科, 助教 (90431999)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | OCDM / 符号交換 / 全光 |
Research Abstract |
これまでの交換技術である「回線交換」(Circuit Switching)及び「パケット交換」(Packet Switching)に並ぶ,特に全光ネットワークに対してより親和性が高く効率が良いと考えられる第3の新たな交換技術として,同一符号の可変長データグラム単位で柔軟な交換を実現する「符号交換」(Code Switching)の概念を提案する.さらに本研究では,この概念を基に,効率的な全光交換を実現する「符号交換に基づく全光交換ネットワーク」の実現を最終目標とした挑戦的萌芽研究として,アーキテクチャ設計,及びそれを構成する交換ノードおよびプロトコル設計を行う.本研究は,挑戦的萌芽研究として,提案する符号交換に基づく全光交換ネットワークの実現可能性および基礎性能の立証までを研究の目標とし,大きく分けて,(1)符号交換に基づく全光交換ネットワークのアーキテクチャ設計,及びそれを構成する交換ノードおよびプロトコル設計,(2)理論解析及びコンピュータシミュレーションによる提案全光交換ノードの交換性能評価,(3)実験ネットワークを用いた,符号交換のエミュレーションによる,提案符号交換方式の特性評価,(4)光CDMAボードを搭載した実験ネットワークによる全光交換特性評価の,大きく合計4段階,2カ年計画を予定している.初年度に当たる平成23年度は,このうち(1)および(2)を主に遂行した.まず,全光交換技術の基本的な設計を行った.特に本提案全光ネットワークの優位な点である交換速度に関して,データグラムのサイズ(粒度)と交換速度の関係を,理論解析により検討した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度に予定していた研究計画をおおむね遂行したため.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度以降も,研究計画に従って研究を遂行していく.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究成果の公表が一部平成24年度にずれ込んだため,平成23年度分研究費に若干の残額が生じている.平成24年度は,これも含めて,主に謝金や旅費,研究成果投稿料に研究費を使用していく予定である.
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