2012 Fiscal Year Annual Research Report
全光ネットワークのための新しい交換制御方式「符号交換」に関する研究
Project/Area Number |
23650027
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
山岡 克式 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (90262279)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 健一 大阪大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (60252722)
宮田 高道 千葉工業大学, 工学部, 准教授 (90431999)
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Keywords | OCDM / 符号交換 / 全光 |
Research Abstract |
これまでの交換技術である「回線交換」(Circuit Switching)及び「パケット交換」(Packet Switching)に並ぶ,特に全光ネットワークに対してより親和性が高く効率が良いと考えられる第3の新たな交換技術として,同一符号の可変長データグラム単位で柔軟な交換を実現する「符号交換」(Code Switching)の概念を提案する.さらに本研究では,この概念を基に,効率的な全光交換を実現する「符号交換に基づく全光交換ネットワーク」の実現を最終目標とした挑戦的萌芽研究として,アーキテクチャ設計,及びそれを構成する交換ノードおよびプロトコル設計を行う. 本研究は,挑戦的萌芽研究として,提案する符号交換に基づく全光交換ネットワークの実現可能性および基礎性能の立証までを研究の目標とし,大きく分けて,(1)符号交換に基づく全光交換ネットワークのアーキテクチャ設計,及びそれを構成する交換ノードおよびプロトコル設計,(2)理論解析及びコンピュータシミュレーションによる提案全光交換ノードの交換性能評価,(3)実験ネットワークを用いた,符号交換のエミュレーションによる,提案符号交換方式の特性評価,(4)光CDMAボードを搭載した実験ネットワークによる全光交換特性評価の,大きく合計4段階,2カ年計画を予定している.最終年度に当たる平成24年度は,このうち(2)-(4)を主に検討した. まず,前年度に引き続き,設計した交換ノード及びプロトコルに関しての特性評価を,理論解析及びコンピュータシミュレーションにより行った.これらの結果を元に,これまでに設計を行った全光交換ノードを実現するため,実験ネットワークを構築し,PC間で相互にデータの転送実験を行い,提案方式の動作検証を行った.
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