2012 Fiscal Year Annual Research Report
脳賦活領域マッピングおよび位相同期解析によるアクティブ型個人認証技術の確立
Project/Area Number |
23650034
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Research Institution | Oita National College of Technology |
Principal Investigator |
鶴 浩二 大分工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (70390549)
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Keywords | 脳波 / 個人認証 / バイオメトリックス / ブレインコンピュータインターフェイス |
Research Abstract |
本研究の目的は,運動想起や視覚刺激などにより生じた脳波において,個々人の違いを明らかにし,脳波によるアクティブ型個人生体認証の実現可能性を探ることにある.運動想起による個人認証の検討では,ケプストラム法とウェーブレット法を用いて,脳波による個人認証が可能であることを明らかにした.次に主な研究成果を示す. 【1】運動想起時の脳波を用いた個人認証についての実現可能性を調べた.脳波の周波数分析結果から,新たな特徴抽出法として音声認識に用いられるケプストラム法を応用して次元圧縮を行い,個人認証の識別率を求めた.その結果, 9人の被験者の判別結果より,バイオメトリックスシステムの性能を評価する等価エラー率0.17を得た 【2】低周波数帯域では高い周波数分解能を,高周波数帯域では高い時間分解能を有する離散ウェーブレット解析を用いて,特徴抽出を用いて,個人認証を行った.時間分割なしの場合,0.74の平均個人識別率を得ることができた.しかし,従来型の生体認証技術より,認証率が低い.その原因を調査するなかで,運動想起や視覚刺激において,脳波を測定する電極位置において,大きな電位差として観測される賦活位置が,個々人によって違いがあることが分かった.そのため,特定の電極に絞って個人識別を行うと,大きく認証率が低下した被験者がいた.
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Research Products
(7 results)