• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2011 Fiscal Year Research-status Report

修辞的・統計的・文法的な情報を動的に重畳して表現するテキスト編集環境

Research Project

Project/Area Number 23650077
Research InstitutionSoftware Research Associates, Inc. (Key Technology Laboratory)

Principal Investigator

中小路 久美代  株式会社SRA(先端技術研究所), 先端技術研究所, 所長 (00345133)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywordsテキスト編集環境 / 動的重畳表現 / ナレッジインタラクションデザイン
Research Abstract

本研究は,テキスト編集をおこなう際に,テキストの状態や構造を踏まえた視覚的な表現を効果的に持ち込むことによって,より良いテキストをより快適に書いていくことができるテキスト編集環境を目指すものである.書きつつあるテキストが現状ではどのような状態・状況にあるのかということを,書き手に対して視覚的にフィードバックし,その視覚的表現が,書きつつあるテキストのrepresentational talkback (表現からの語りかけ) を増幅するものとして作用することを狙っている.研究初年度にあたる本年度は,(1) 書きつつあるテキストがいま状態どのような状況にあるかを視覚的に表現するための情報を動的に解析する技術の開発,および,(2)その状況を編集環境に重畳表現するためのビジュアルインタラクティビティのデザインに着手した.編集環境において書きつつあるテキストの状況を示す情報として,書きつつあるテキストの中での単語やフレーズの頻度はどのようなものであって,それがどのように分布しているかのを編集中のテキスト情報に対して動的に解析する技術として,Squeak環境上に構築した簡易テキストエディタを利用して編集されつつあるテキスト情報の内容に対して,Bag-of-Wordsモデルをベースとした文書のスペクトルモデルを構築するツールのプロトタピングをおこなった.求めたテキスト情報を編集内容に対して重畳表現するためのビジュアルなインタラクティビティのための表現として,取り出した単語/フレーズおよびその語幹をそれぞれリストとして編集環境に添えて表現し,リスト中のある語やフレーズ,語幹を選択した際に,それが出現している箇所を,ハイライトする機能をSqueak環境上で実装した.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究開始時には,初年度に,テキスト情報のバリエーションやシミュレーションとして効果的に比較することができるような視覚的な表現のデザインと,テキスト情報の一部が異なるバリエーション表現手法の構築,およびテキスト解析情報を視覚的に表現するタイポグラフィック表現手法の構築を行い,次年度以降に,それらの手法をテキスト編集環境と一体化し,書くという行為の認知モデルへと展開することとしていた.研究を開始し視覚的な表現のデザインへの取り組みを進めるに伴い,それらの視覚的表現を個別にデザインした上でテキスト編集環境へと組み込むよりも,むしろ,テキスト編集環境と一体化したビジュアルインタラクションとしてデザインしていくべきであるという結論に至った.そこで,当初,平成24年度に予定していたテキスト編集環境との一体化を平成23年度に実施することとして前倒しし,テキスト編集環境における書かれつつあるテキスト情報のリアルタイム解析処理機能を開発し,それを用いながらインタラクティブな視覚的表現のデザインに着手することとした.この結果,平成23年度に予定していた,テキスト情報のバリエーションの視覚表現のデザインは,平成24年度に重点的に行うこととなった.このように,研究実施項目の順序の入れ替えをおこなったものの,研究プロジェクト全体としては,予定どおり順調に達成できているといえる.

Strategy for Future Research Activity

研究第二年度は,初年度にプロトタイプを開始した,テキスト編集環境と書かれつつあるテキスト情報を動的に解析する技術をベースとして,それらの情報を利用しながら,テキスト編集のバリエーションを作成し,それを効果的に視覚表現する手法のデザインをおこなう.テキスト情報をダイナミックにフィードバックする視覚表現およびインタラクティビティ手法の,デザインとプロトタイピングを繰り返しながら,目指すテキスト編集環境が必要とするフィーチャープリミティブを同定していく.

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

視覚表現をプロトタイピングするための計算機を購入する.ここまでの研究成果を発表するために,国内会議2件,国際会議1件の発表を予定している.また,ビジュアルなインタラクティビティとバリエーション表現の可能性と有効性を探ることを目的として,スケッチ研究で著名なMark Gross教授(米国カーネギーメロン大学)らとの研究討議ミーティングへの参加を予定している.

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Pcard: 多様な情報端末やサービスを跨いだ個人毎の情報流通支援フレームワーク2011

    • Author(s)
      小田朋宏,中小路久美代
    • Organizer
      電子情報通信学会人工知能と知識処理研究会, 信学技報, Vol.111, No.310, AI2011-24, pp.43-48
    • Place of Presentation
      福岡市
    • Year and Date
      2011 – 1121

URL: 

Published: 2013-07-10  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi