2011 Fiscal Year Research-status Report
規範的文法観を払拭した映像文法に基づく同時・多感覚型コンテンツ生成空間技術の研究
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23650113
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
熊野 雅仁 龍谷大学, 理工学部, 実験講師 (50319498)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 国際情報交流 |
Research Abstract |
本研究の目的は、同時に多感覚を用いた映像コンテンツ制作空間を構築することである。近年、自主制作したコンテンツが、インターネット上のソーシャルメディアサイトに投稿し、一般公開されることが多くなっており、さらにネット世界で共有化する傾向もある。これは、これまでのコンテンツ制作法とは異なる発展を遂げる萌芽的段階の可能性があることに気づいた。マクルーハンが指摘した、ルネッサンス期の印刷技術の発明以降、例えば、グリム兄弟により、当時、口伝えで広まっていた童話を、印刷された書籍として出版したことは、その童話を多くの人に届けることに成功した反面、口伝えの進化し続けていた話を固定化してしまったデメリットを指摘する例がある。口伝えでは、伝播者が新たな一面を付け加えたり、変容させることで、次々に話をより豊かに進化させる傾向が強く、話し手の想像力の数珠つなぎが、それぞれの伝達者の才能の集積であると解釈することができる。この点において、ネット世界でのコンテンツの共有化は、様々な才能が融合し合う、新たなコンテンツ制作空間として、芸術の爆発的発展につながったルネッサンス期のような、印刷技術発明以前の制約が少ない豊かな発想を育てる可能性がある。この点で、コンテンツ制作空間には、ネット世界とのリアルタイム・インタラクティブな統・融合が有望であると考え始めた。この点において、閉じたシステムではなく、ネット世界に開いたシステムの構築について、検討を行うという視点を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
映像コンテンツの制作において、多様性を生み出す基盤の構築法について、マルチタッチやkinectなどの動作認識センサの導入を検討しているが、インターネットとのリアルタイム・インタラクティブな統融合方式を検討する上で、システム開発方式の見直しや、実験環境の構築に関する基礎知識習熟に時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
インターネットとのリアルタイム・インタラクティブな統融合方式を検討する上で、視野を広げ、その基盤技術につながる、ソーシャルネットワーク、ソーシャルメディア、ならびに共有化されたコンテンツに関する研究を調査し、研究成果につなげる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
共有化されたコンテンツに着目して、インターネットとのリアルタイム・インタラクションを行い、コンテンツ制作者どうしの才能を引き合わせるには、ネットワークをマイニングし、コンテンツ制作者を見つける手法も必要となる。これらの研究を調査し、システム開発基盤の構築を検討する。そのうえで、当初購入を検討していたモーションキャプチャ―装置について、再検討を行う。
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Research Products
(1 results)