2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23650130
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
小山 友介 芝浦工業大学, システム工学部, 准教授 (80345371)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | ゲーム産業 / デベロッパー / パブリッシャー |
Research Abstract |
昨年度は調査実施のための資料収集とラポール(人間関係)の構築を中心に行った.文献調査としては,他のコンテンツ産業との比較の視点を中心に行った:1)映画の制作・配給の関係2)アニメーションでの制作と放映,3)マンガにおける作者と出版社の関係 これらの文献調査を通じて,以下のことを確認した:1)供給者(パブリッシャー)は経営規模が大きく,コンテンツの制作費のファイナンス能力が高い.一方,制作者(デベロッパー)のファイナンス能力は低いためにパブリッシャーからの資金提供を受けることが多いことが,両者の関係に大きな影響を与えている可能性が高い,2)一方,制作費を自分でファイナンス可能なマンガや,制作委員会方式でパブリッシャー以外のステークスホルダーからもファイナンスを受けるアニメでは,パブリッシャーに対するデベロッパーの地位は異なる,3)制作費用のファイナンスの点だけではなく,映画の配給ルートやソーシャルゲームのプラットフォームのように,作品の発表の場(プラットフォーム)をパブリッシャー側が保有しているときは,関係がまた異なる 2012年度の調査では,これらの内容について,インタビューなどで裏付けを行っていくことになるだろう. ラポール構築にあたっては,申請者はゲーム開発者の私的研究会であるIGDAのSIG-INDIEの副世話人,および日本デジタルゲーム学会の研究委員として各研究会を運営する立場にあることから,研究会を通じての関係構築に努めた.これらの人脈は,今年度の調査で生かしていきたい
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
近年のソーシャルゲームの急激な成長を鑑み,調査対象内にソーシャルゲームも加えル,と言う形で研究計画を一部変更した.そのため,各企業に共通して行う質問文案の作成が遅れている.
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Strategy for Future Research Activity |
近年のソーシャルゲームの急激な成長を鑑み,調査対象内にソーシャルゲームも加えル,と言う形で研究計画を一部変更する.とくに,単なる資金提供だけでなくプラットフォームまでパブリッシャーが保持しているときの関係について,大きな示唆が得られると考える.また,ユーザーがゲーム購入時/プレイ時にデベロッパーがどこかを意識しているか(=デベロッパーが「ブランド化」しているか)を確認するためにユーザー調査を行いたい.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
社会経済システム学会,日本デジタルゲーム学会などのいくつかの学会で発表を行うほか(旅費計上),質問票によるインタビュー調査と郵送調査(旅費計上)を行う.ユーザー調査に関しては,Webでの大規模調査を行う予定である.
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Research Products
(3 results)