2012 Fiscal Year Research-status Report
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23650144
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
駒木 文保 東京大学, 情報理工学(系)研究科, 教授 (70242039)
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Keywords | 点過程 / ベイズ統計 |
Research Abstract |
前年度に引き続き,連続的な信号の入力に対し点過程を確率的に出力する入出力システムに関する研究を行った.この入出力システムは,神経細胞の挙動を模倣する統計モデルである.前年度までに開発したシミュレーションプログラムに加え,パラメータ推定のアルゴリズムの研究・開発とその実装,出力された点過程データから入力信号を推定する手法の研究・開発と実装を行った.これらの手法を用いて,より複雑な点過程ネットワークを解析する準備が整った. さらに,多次元点過程モデルに基づく予測に応用することが可能な,縮小型事前分布を用いるベイズ予測に関する基礎理論の研究を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
出力が点過程となる入出力システムのモデル化を進め,シミュレーションアルゴリズム,パラメータ推定アルゴリズムの開発を行い,統計解析用のプログラミング言語であるRでプログラムを開発した.さらに,出力から入力を推定する方法について研究・開発を行った.当初の研究目的に沿ってほぼ順調に研究が進展しているといえる.
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Strategy for Future Research Activity |
出力が点過程となる入出力システムにおいて,本研究において行ってきた入力を推定するアルゴリズムの改良を行う.さらに,多次元の点過程,フィードバックをもつ点過程に対する統計的推測について,理論研究を進めるとともに,解析プログラムを開発する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
計算機環境の整備,関連書籍の購入,学会発表の旅費等に利用する.
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