2013 Fiscal Year Annual Research Report
軟性内視鏡による超低侵襲手術の基礎研究および術式確立
Project/Area Number |
23650309
|
Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
森 宏仁 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (20568844)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
正木 勉 香川大学, 医学部, 教授 (30335848)
小林 三善 香川大学, 医学部附属病院, その他 (70423431)
|
Keywords | Hybrid NOTES / 内視鏡的・胃壁全層切除術(EFTR) / 自然孔 / Pure EFTR |
Research Abstract |
臨床導入したHybrid NOTESは17例となり、Japan NOTESに登録されている内視鏡的・胃壁全層切除術(EFTR)は、内科系内視鏡科で日本1位となった。さらに、術式の変更も加え、術時間も420分→100分と短縮された。 1症例ずつretrospectiveに検討し、次回の手術時に反映させ、適応疾患、ESD法、double scope法、等間隔穿孔法、duodenal balloon occlusion法、loop clip法について、その可能性と問題点を改善した. 腫瘍の局所切除後に、同部位を縫合するのであれば、ポートによる腹壁の損傷を伴う腹腔鏡は、自然孔からアプローチするNOTESに比べ侵襲的であった.切開順序では、全例ESD法を用いており,良好な術野の確保、正確な切開、無出血、全例で胃GISTの皮膜損傷無し、術後縫合不全なしと、良好な結果が得られた.全層切開段階ではdouble scope法を用い、反転した経鼻内視鏡の観察下での全層切開は,周囲血管や重要臓器の損傷を回避できた。全層切開時の消化管虚脱には,端からの一方向切開を行うのではなく,等間隔穿孔法で全層切開施行すれば,消化管虚脱時にも既存の先端フードでも全層切開ラインを見失うことがなかった。Duodenal balloon occlusion法を用い全腸管ガス量の増加を抑制し,腸管の異常拡張を防止した。Hybrid NOTESでは腹腔鏡視野の確保に有用であった。現在も改善している。また、動物実験では、軟性内視鏡用・全層縫合器とメカニカルカウンタートラクション器も開発が進み、犬3頭でPure EFTR(軟性内視鏡のみに、口からの胃壁全層切除)に成功し、世界初の成功例となった。
|
Research Products
(7 results)