2014 Fiscal Year Annual Research Report
近赤外時間分解分光法を用いた姿勢変化時の脳血流量と影響を与える因子の検討
Project/Area Number |
23650320
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
入澤 寛 浜松医科大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (70467231)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 裕司 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50262803)
竹内 和彦 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (00419425)
美津島 隆 浜松医科大学, 医学部附属病院, 准教授 (80279348)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 脳血流 / 近赤外時間分解分光法 / 脳梗塞 |
Outline of Annual Research Achievements |
近赤外時間分解分光法を用いた脳血流モニタリングにより、リアルタイムでの脳血流評価が可能となった。我々はこれまで、臥位から立位への姿勢変換で脳血流が上昇する場合と低下する場合があることを明らかにしたが、本研究ではその背景を脳血管障害を持つ患者を対象に含めて検討した。 100名の対象(うち、38名に脳梗塞の既往がある、平均年齢71歳)において、立位をとった際に脳血流が低下したものは48名であった。そのうち脳梗塞既往を持つものの割合は76.3%であった。さらにその背景をロジスティック解析したところ、脳梗塞の存在は脳血流の低下と強く関連づけられることが明らかになった(オッズ比=3.42)。 以上のことから、姿勢変換時の脳血流変化は脳梗塞と強い関連性がある。 今後の本研究の展開として、脳梗塞既往のない場合でも脳血流低下することがあるため、健常者での脳血流変化と、脳梗塞の発症の関係について大規模な前向き研究を実施していく予定である。
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Research Products
(1 results)