2013 Fiscal Year Annual Research Report
複層構造物に対するヒトの指先の硬さ感覚・弁別特性~触診技術の定量化を目指して
Project/Area Number |
23650356
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
藤本 浩志 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (60209103)
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Keywords | 触覚 / 硬さ感覚 / 硬さ弁別 / 触診 / 凝り |
Research Abstract |
硬さ弁別・感覚特性に関して研究が十分になされていない理由は,物理的に統制が取れ,かつ硬さが僅かずつ異なるテストピース群を用意することが困難であったためである.そこで応募者らは,先行研究(千葉・土井・藤本,2006)において硬さ知覚の基礎研究の第一段階として,硬さを表す弾性特性に着目し.広範な弾性特性の触知用テストピースを随意に作成できる技術の確立に成功した.そして,僅かずつ硬さが異なる単層構造のテストピースのラインナップを多数作製し,実験心理学の中で感覚尺度構成法の一つとして使用されている系列カテゴリ法を用いて7段階のカテゴリで硬さ感覚特性を定量的に評価した.更にその結果を踏まえ,硬さ弁別特性についてウェーバー比を評価指標として評価し,ヒトの皮膚感覚には比較的弁別しやすい硬さの領域が存在することがわかった.これらは硬さ知覚に関する基礎的知見として当該領域から高く評価された. そこで本研究では,これらの先行研究の知見を踏まえ,ヒトの層構造を構成する軟組織に対する触診に注目して,複層構造対象物に対する硬さ感覚特性を明らかにした.触診技術の習得支援モデルの試作も手掛けた.
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Research Products
(1 results)