2011 Fiscal Year Research-status Report
安全な歩行を支援するクローラ型デバイスの開発とソーシャルフレームワークの構築
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23650359
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Research Institution | Sendai National College of Technology |
Principal Investigator |
末永 貴俊 仙台高等専門学校, 知能エレクトロニクス工学科, 准教授 (90380998)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 歩行支援 |
Research Abstract |
自分の足で歩き,人々と交流を持つことは,体力面のみならず精神面での健やかさを維持するために重要であるが,転倒・転落などが原因でその機会を失う人達もいる.本研究では,人々が安全に国土を歩行できるように支援するための情報を「調査・収集・提供可能なシステム」の構築と運用を目的とし,傾斜などの路面情報を広域的に収集するための「クローラ型情報収集デバイス」の開発と,人々が互いに情報提供しあい,日々最新の路面情報を維持することを支援する「ソーシャルフレームワーク」の一部として,「口コミ情報収集アプリケーション」の開発を行った. クローラ型情報収集デバイスは,把持用スティックを取り付けたキャスター付きの台座とAndroid端末で構成し,路面を転がすだけで路面情報を取得できる.また,Android端末と路面を平行に保つことができ,正確に傾斜情報を取得可能である.これまでにクローラ本体の一次試作が完了している. 口コミ情報収集アプリケーションは,傾斜等の路面情報から分からない情報(「地割れがある」「雨天時は滑りやすくて危険」といった情報)を収集するためのアプリケーションであり,スマートフォンを地面に置いて口コミ情報を登録すると,路面の傾斜情報も同時に収集可能となっている. 取得した情報はGoogleマップ上に表示可能にするとともに,高齢者や小児でも傾斜情報を容易に把握できるような専用デバイスを開発する.これにより,スマートフォン以外のデバイスによる傾斜情報の閲覧を可能にする.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
震災の影響でH23年度の研究開始が遅れたことと,冬の降雪量が多かったために,屋外での路面情報収集試験を行うことが困難だったために構築したアプリケーション及びクローラの実地試験を十分に行うことが出来なかった.そのため,H24年度に実施予定だった内容の一部をH23年度に実施することで対応した.
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Strategy for Future Research Activity |
まず,H23年度に完了しなかった「クローラ用Androidアプリケーション」の開発を進め,市街地の路面情報収集テストを実施する.クローラ型デバイスの検証が完了次第,クローラ型デバイスの量産を行い,より広範囲の情報収集試験を行う. また,H23年度に前倒しで開発した「口コミ情報収集アプリケーション」と連動する情報共有サーバを構築し,「ソーシャルフレームワーク」の基本機能を実現していくと共に,収集した情報を効果的に提示するための手法について試作と評価実験を行っていく.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
H24年度には,以下の目的で予算を使用する予定である.・クローラ型デバイスの2次試作と量産のための部材費・情報提示専用デバイス試作用の部材費・評価実験の協力者に対する謝金・成果報告のための学会参加旅費
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Research Products
(2 results)