2012 Fiscal Year Annual Research Report
安全な歩行を支援するクローラ型デバイスの開発とソーシャルフレームワークの構築
Project/Area Number |
23650359
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Research Institution | 仙台高等専門学校 |
Principal Investigator |
末永 貴俊 仙台高等専門学校, 知能エレクトロニクス工学科, 准教授 (90380998)
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Keywords | 歩行支援 |
Research Abstract |
自分の足で歩き,人々と交流を持つことは,体力面のみならず精神面での健やかさを維持するために重要であるが,転倒・転落などが原因でその機会を失う人達もいる.本研究では,人々が安全に国土を歩行できるように支援する手段として,路面情報を「調査・収集・提供可能なシステム」の構築と運用を目的とする.具体的には,傾斜などの路面情報を広域的に収集するための「クローラ型情報収集デバイス」の開発と, 人々が互いに情報提供しあい,日々最新の路面情報を維持することを支援する「ソーシャルフレームワーク」の一部として,「口コミ 情報収集アプリケーション」の開発を行った. クローラ型情報収集デバイスは,把持用スティックを取り付けたキャスター付きの台座とAndroid端末で構成し,路面を転がすだけで路面情報を取得できる.また,Android端末と路面を平行に保つことができ,正確に傾斜情報を取得可能である.これまでにクローラ本体の一次試作・二次試作が完了し,仙台市青葉区中山地区を対象とした路面情報収集の予備実験を終えている.また,取得した路面情報は,傾斜角度に応じて色分けしてGoogleMaps上に表示することで,ひと目で傾斜の緩急を把握することが可能となった.現時点では,GoogleMapsへの情報登録を手動で行なっているが,自動登録機能を実装することで,さらに実用的なシステムを構築できると考える.口コミ情報収集アプリケーションは,傾斜等の路面情報から分からない情報(「地割れがある」「雨天時は滑りやすくて危険」とい った情報)を収集するためのアプリケーションであり,スマートフォンを地面に置いて口コミ情報を登録すると,路面の傾斜情報も同時に収集可能となっている.
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Research Products
(4 results)