2011 Fiscal Year Research-status Report
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23650368
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Research Institution | Sendai National College of Technology |
Principal Investigator |
宍戸 隆之 仙台高等専門学校, 専攻科, 准教授 (40331962)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 有酸素運動 |
Research Abstract |
はじめに、仙台高等専門学校(仙台高専)の第2学年16~17歳の健康な学生を被験者とし、脳の認知機能を評価する指標として使われているFlanker test、N back test、free-recall memory testを実施するための実験用ソフトウエア(presentation)を購入した。このソフトウエアを動かすためのプログラムについて動作確認し、実験が正しく行えるように調整した。また、運動中のテストは、トレッドミル上(オートランナー)で、有酸素運動となるよう心拍(HR)を測定しながら実施するため、被験者が安全に走行できることを確認した。次に、倫理委員会への申請を行う予定であったが、研究代表者が同行の別キャンパスに異動することが決定したため、被験者の選定を変更しなければならなくなり、異動後の24年度に持ち越されることになった。したがって、被験者本人と保護者によるインフォームドコンセントの実施は、平成24年度となった。次に、認知機能評価本実験結果の記録シートの作成を試みた。この記録用紙には、実験の結果はもちろん、実験遂行時間、心拍(HR)、そして、被験者に問診を行うRating of Perceived exertion(RPE)とFeeling Scale(FS)についての項目も記載できるように記録シートを作成した。これにより、平成24年度の実験を行うための準備が整った。最後に、学業成績については、学校行事で平成24年度実施される学力達成度テスト(実力試験)の成績を標準化して用い、体育の授業内に行われる文部科学省新体力テストのスコア及び記録カード(生活習慣アンケート)を用いて、慢性運動の状況と体力との関連についても検討するため、併せて平成24年度を迎えた時点で倫理委員会への申請を行う書類を作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
東日本大震災の影響で、実験室を確保できなかったことと、研究代表者が、仙台高等専門学校のキャンパス異動に伴い、被験者を確定できない状況となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
当実験について、仙台高等専門学校の倫理委員会へ申請し、実験を進める。なお、実験用ソフトウエアを安価で購入することができたため、その分の予算で、新たにソフトウエアのライセンスを増やし、同時に複数の被験者の実験を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本実験を遂行できるようになった時点で、実験機材を増やし同時に複数人数が実験できるように環境を整備する。また、実験協力者及び被験者への謝金が研究費の主な使途となる。
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