2013 Fiscal Year Annual Research Report
現代社会とコミュニティダンスーコミュニケーション教育への応用可能性ー
Project/Area Number |
23650369
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
岩澤 孝子 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (40583282)
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Keywords | コミュニティダンス / コミュニケーション教育 / コミュニティ / ファシリテーター / ワークショップ |
Research Abstract |
初年度、2年度に引き続き、国内の中心的事例として、札幌市教育文化会館を拠点とする「教文コミュニティダンス部」の活動を毎月2回のペースで参与観察し、調査研究を実施した。調査の基本的アプローチは初年度からの継続で、ダンスワークショップの企画、実践、記録(アンケートを含む)と、フィードバック(検証作業)である。札幌の事例においては、他2名のファシリテーターと共に作業全体を進めたが、今年度は新たに5名のファシリテーターに参加してもらい、コミュニティダンスの普及・拡大にも貢献した。ワークショップ以外では、札幌市教育文化会館主催のダンスシンポジウムにも参加し、一般参加者とともにコミュニティダンスの活動について実践を通した情報交換と総括をおこなった。また、札幌以外では、国内では、東京都と北広島市の事例について、主に主催者、アーティストへの聞き取り調査を実施した他、京都芸術センターで行われたコミュニティダンスフェスティバルについての参与観察を行った。さらに、国外では、アメリカにおいて高齢者向けのワークショップへの参与観察とコミュニティダンスの先進国であるイギリスにおいて、聞き取り・観察を主とした調査を実施した。 これらの調査結果を踏まえ、コミュニティダンスの手法に関する研究成果を舞踊学会大会(2013年12月)で発表すると共に、『民族藝術』で論文を発表した。最後に、本研究の総括として成果報告書『コミュニティダンスにおけるワークショップのファシリテーション』を発行し、本研究の最終目標であった「コミュニティダンスのファシリテーターを目指す人々を対象としたダンス・ワークショップのハンドブック作成」を実現した。
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