2011 Fiscal Year Research-status Report
体育授業におけるIT教材の活用方法と教師教育の在り方
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23650372
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
長谷川 悦示 筑波大学, 体育系, 准教授 (80272227)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | IT教材 / 体育授業 / 体育教師教育 / 大学模擬授業 / 学校研究授業 / オーストラリア / イギリス / アメリカ |
Research Abstract |
本研究では、学校体育の授業におけるIT教材の開発ならびに活用状況を調査し、有効に活用するための諸条件を検討することで、学校体育の授業で必要とされるIT教材の内容と利用方法、ならびにそれらを活用するための教師教育の在り方について提言することを目的として3つの課題を設定した。(1)国内・国外の学校体育の授業におけるIT教材の開発ならびに活用状況について調査する。あわせてIT教材が活用されている事例を収集し、有効活用するための諸条件について検討する。(2)学校体育の授業用に開発された典型的なIT教材などを取上げ、大学の模擬授業においてその有効な活用方法について検討する。(3)IT教材を活用するための教師教育の在り方について提言する。 23年度については、特に(2)の課題について取り組み、HPの立ち上げを行い、模擬授業での映像教材をHP上で閲覧でき、視聴者である体育教師志望学生や現職教師が授業計画・反省に活用できる評価システムの構築をめざした。12月から3月にかけて筑波大学学群授業で実施された模擬授業を対象に試験的な運用を実施した。成果としては、受講生はHP上で映像を視聴しながら授業評価・省察を実行できる。それによって受講生からの授業評価や省察が即座に集計・収集されて模擬授業に参加した受講生(教師役、生徒役、観察役)にフィードバックができた。課題としては、受講生のPC・ネット環境によって映像視聴が影響される、また回答アクセス時間が長時間に及ぶなどがあげられた。 24年度は、さらにシステムを改善して利用者の利便性をたかめて、大学内外でのIT教材活用の方策を検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成23年3月11日の東日本大震災の被害を受け、研究開始が大幅に遅れることになった。そのため課題(1)の調査研究には着手できなかった。しかし、課題(2)の大学模擬授業でのIT教材の活用については実行することができ、一定の成果をあげることができた。課題(3)についても新しい提言をすることができると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
IT教材を活用するためのHP改善に取り組みたい。具体的には、現在、試験的に一つの授業でしか活用できなかったシステムを、受講生をグループ化して複数の授業にも活用できるようにする。受講生の授業評価・省察について担当教師のコメント・添削を受講生にメールで送信できるようにする。大学内の模擬授業だけでなく、大学外の学校研究授業についても応用できるようにシステムの活用方法を検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度においては、研究費80万円のうち60万円は役務として、上記のようなHPシステム改善に充当し、残りの研究費は、システム運用のための物品費、保守のための人件費に充てる予定である
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Research Products
(1 results)