2012 Fiscal Year Research-status Report
知的障がい者のアクティブな身体表現活動の有用性について
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23650377
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Research Institution | Osaka University of Health and Sport Sciences |
Principal Investigator |
伊藤 美智子 大阪体育大学, 体育学部, 教授 (30164198)
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Keywords | 知的障がい者 / ダンス / 身体表現 / ダンスワークショップ |
Research Abstract |
平成24年度は、研究実施計画に従って、ダンス指導実践とその分析を行った。大学近隣の特別支援学校と作業所2施設において、各5回ずつのワークショップを30分~90分実施し、指導する場に立った知的障がい者メンバーと受講者の活動記録をすべて収集した。ワークシップ受講者へのアンケートについては、視覚的にわかり易い形式で行った。また、支援学校教員・各施設の支援員に対して、毎時のワークショップにおける対象の様子を記録してもらった。得られたすべてのデータ分析については、現在分析中である。 平成23年度の研究成果の報告は、日本体育学会第63回大会において下記3件(①~③)ならびに第51回大阪体育学会大会において1件(④)の学会発表を行い、平成23年度に明らかになったダンスグループのメンバーの1)身体・運動面(運動能力・知覚・体型など)の変化について、2)心理面の変化について、3)行動面についての変化について(日常生活も含む)、4)コミュニケーションに関する変化について(家族を含んだ対人関係を含む)など、メンバー自身の成長とダンスの有用性について明らかにした.以下は、学会発表のタイトルである。①「知的障がい者とその家族をメンバーとするダンスグループの活動に関する質的研究」伊藤美智子・磯貝康成(大阪体育大学大学院)②「創作ダンスの作品中の運動強度に関する研究 知的障がい者を対象として」磯貝康成(大阪体育大学大学院)・伊藤美智子③「ダウン症候群者とその運動プログラム参加者との筋・腱形態の違い」團野亮人(大阪体育大学大学院)・磯貝康成(大阪体育大学大学院)・伊藤美智子・石川昌紀(大阪体育大学)④「知的障がい者を対象としたダンスの身体活動量について」磯貝康成(大阪体育大学大学院)・伊藤美智子
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
頭書の研究計画に従い、順調に進んでいると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度のワークショップの成果を踏まえて、次年度には成果発表会を行い、その様子や観客がどのようにそれを受け止めるのかを明らかにし、本研究のまとめを行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
頭書の計画通りに執行する予定である。
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