2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23650410
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
金岡 恒治 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 准教授 (80323294)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2012-03-31
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Keywords | 飛び込み事故 / 学校プール / 入水角度 / 学校安全 |
Research Abstract |
不適切な水中への飛び込みで重大事故が発生する。水深1m程度の学校プールでの安全な飛び込み指導方法が明らかではないため、学校で飛び込み指導が行われていないことも、学校のプール以外で飛び込み事故が発生する一因であると考える。 このため我々は、水泳経験者11名を対象に、水深4mのプールに異なる入水角度で複数回の飛び込み試技を行わせ、水中に設置した高速ビデオカメラによって水中の被験者挙動を撮影し頭部の最大到達深度を計測した。また、入水時の入水角度を水上のハイスピードカメラによって撮影し水面と上肢のなす入水角度を計測した。両者の関係解析したところ入水角度と最大到達震度の間には相関を認め、入水角度が大きくなるほど到達深度は深くなることが示された。また、入水角度が40度以上になると最大到達深度が1m以上になり学校プールでは頭部を水底に打ちつける危険性が高まることが示された。しかし、同一被験者が同一の入水角度で飛び込んでも最大到達深度にはばらつきがあり、入水角度以外にも到達深度を決める要因の存在が疑われる。このため最大到達深度に与える要因をさらに詳細に明らかにしてしいく必要がある。
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