2012 Fiscal Year Research-status Report
除雪を手がかりに、市民協働意識の再生をめざしたシティズンシップ教育プログラム
Project/Area Number |
23650441
|
Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
岡田 みゆき 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (90325308)
|
Keywords | シティズンシップ |
Research Abstract |
本研究では、家族の一員として、旭川市民の一人として、地域住民と共に快適な冬の生活を営むために、除雪問題に対し、自分にできることを考え、実践するという市民性を育成するための教育プログラムを開発し実践することを目的としている。1年目では、シティズンシップを育成するためのプログラムを開発し、H大学附属小学校5年生の2クラスにおいて実施し、その結果を学会等で発表した。その際、小学校教育を専門とする教育者並びに研究者から、体験学習の重要性、質の高い体験学習の内容、専門家をゲストティーチャーとして招くことの有効性、体験学習を授業に取り入れることの相乗効果など研究に関する指導と助言を数多くいただいた。 2年目は、それらの助言を基に、1年目に開発したシティズンシップを育成するためのプログラムを修正し、授業を実施することであった。まず、ゲストティーチャーとして協力をお願いする旭川市土木事業所並びに旭川市内の授業協力校との話し合いを進め、授業準備をした。旭川市土木事業所では、平成23年度の除雪に関する資料やDVDを収集した。そして、1月~2月、旭川市土木事業所の方3人をゲストティーチャー、教員養成系の大学生14人をボランティアとして協力を得、旭川市立K小学校6年生の2クラスにおいてプログラムを実施した。 このように、2年目の計画はすべて達成できた。さらに、平成25年6月、日本家庭科教育学会弘前大会において、その研究成果をポスターで発表するため、申請し、採択された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
この研究は、シティズンシップを育成するためのプログラムを開発し、授業を実施することであるが、修正プログラムを公立小学校でも実施することができ、計画通りである。また、研究結果については、国内外の学会で発表したり、研究協力者が日本家庭科教育学会誌に論文を投稿し、掲載されるなど、結果についても順調に報告できている。
|
Strategy for Future Research Activity |
3年目は、研究のまとめとして、研究成果については、日本家庭科教育学会弘前大会において発表する。その後、論文にまとめ、日本教科教育学会に投稿する計画である。さらに、この活動を降雪地帯に広めるため、冊子を作成し配布する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
冊子印刷代 4万円 論文の掲載料2万円 研究成果発表のための旅費並びに登録料7万×2人 14万円 パソコン関連の消耗品5万円
|
Research Products
(1 results)