2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23650442
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
橋本 佐由理 筑波大学, 体育系, 准教授 (10334054)
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Keywords | 保育・子育て / パートナーシップ / 育児不安 / 自己イメージ / コーチング / メンタルヘルス / 妊娠期 / 介入研究 |
Research Abstract |
本研究は、第1段階として、子育て期や妊娠期の夫婦の気質と心理社会的要因の関連を質問紙調査により把握し、第2段階としては、24年度から、独自の集団介入法により、乳幼児を持つ子育て期の親への介入により、その効果を検討してきた。本年度は、集団介入法の回数や時間を変えて、さらに介入の効果を検討し、妊娠期の親への介入も試み、効果を検討することを目的とした。さらに、普及のために支援者の養成を行うことも試みた。 2回の集団介入を行った結果、1)1回2時間の気質コーチング法介入:介入前後に自己価値感や育児自信感、育児不安感に良好な方向への有意な変化、1ヶ月後も自己価値感は維持、2)気質コーチング法とイメージ法による2時間3回の介入:介入前後に自己価値感、自己抑制型行動特性、抑うつが有意に良好な方向へ変化、1ヶ月後は、自己価値感、自己抑制型行動特性が維持、育児自信感が向上する傾向、であった。子育て期の母親集団への介入は、時間や回数の異なる介入方法でも、それぞれ効果を見出せたことから、回数や時間などは、状況に応じた支援プログラムを提供することが可能であると考えられた。 妊娠期の母親集団への介入は、母親学級での支援の可能性も視野に入れると、少ない回数及び短時間での介入が望ましい。これまでの介入効果を検討したところ、1回2時間の介入でも効果を確認できたことから、2時間1回の気質コーチングとイメージ法を組み合わせた介入を行った。その結果、抑うつ、SF―26、対児感情(接近)が1ヶ月後も良好な方向に維持される傾向が確認され、妊娠期の支援法として本法が有効であると考えられた。 普及のための支援者の養成は、2名の支援者を養成した。要請した支援者のみでの介入は試みるまでに至らなかったため、今後、継続して研究を行う予定である。
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Research Products
(2 results)