2013 Fiscal Year Annual Research Report
電子媒体社会における生活者への影響とサステナビリティーの考察
Project/Area Number |
23650445
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐藤 哲也 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (20252546)
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Keywords | 電子媒体 / 生活者 / サステナビリティー / 色彩 / ライフスタイル / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
私たちの生活において,本やノートなどの紙媒体からiPadなどの電子媒体への移行が急速に進できている.本年度は前年度に引き続いて,電子媒体と紙媒体の使いやすさとその違いはどうなのか,使用している際の視覚ストレスや疲労はどの程度なのかを知ることを目的に研究を進めた. 本年度は,特に,電子媒体(タブレット端末iPad)と紙媒体の読みやすさと嗜好に注目して,調査と実験の結果を解析した.具体的には,ニュース,小説,ジャーナル(定期刊行物),雑誌,一般情報を読む場合,電子媒体と紙媒体とでは,どちらが使いやすさが良いのかをアンケート調査で調べた.その結果,小説やジャーナルでは紙媒体が使いやすく,ニュースや一般情報では電子媒体の方が使いやすいこと,また,雑誌では電子媒体と紙媒体の使いやすさに大きな差がないことがわかった.また,読みやすさの実験結果からは,紙媒体の方が電子媒体よりやや読みやすいという結果になり,紙媒体の方が好まれることがわかった.そしてまた,電子媒体にどれだけ慣れ親しんでいるのかということ,また,ビジュアルストレスに対する感受性が読むことに影響を与えていることがわかった. またさらに,節電と人間の許容・嗜好を考慮して,夜間におけるiPadの表示の明るさがどのようなものが良いのかを検討する実験も行った.その結果,夜間では,あえて輝度を高くすることなく,輝度が低い背景色でも使用者に違和感が少なくなり,また,好まれることがわかった.さらに,背景色を昼間の使用時のように白くするのではなく黒背景に白の文字にしても,使用者は違和感が少なくなり,ある程度好まれることもわかった.
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Research Products
(1 results)