2012 Fiscal Year Research-status Report
生活習慣病からみた日本の米粉食品の開発動向とベトナムの米粉文化の比較研究
Project/Area Number |
23650468
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Research Institution | Chubu Gakuin College |
Principal Investigator |
菊池 啓子 中部学院大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (70369528)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大場 伸也 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (80221836)
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Keywords | 米粉 / 献立 / 生活習慣病 / 日本型食生活 / 国際情報交流(ベトナム) |
Research Abstract |
平成24年度は、ベトナムにおける米粉の麺料理(フォー)に含まれる食材の具体的なデータ収集を前年度に引き続き行った。特に北部であるハノイのデータ数が少なかったため南部(ホーチミン・シティ)と北部(ハノイ)の比較検討を行う事が困難であり、データの信憑性が疑われたため再度調査を実施した。そこで今年度はハノイに重点を置いて1)麺の種類・量、2)野菜の種類・量、3)動物性たんぱく質の種類・量、4)ハーブの種類・量、5)汁の種類・量他、1)グルタミン酸含有量、2)塩分、3)油(脂)の測定を行った。 これらにより、同じベトナム内においても南部(ホーチミン・シティ)と北部(ハノイ)では価格をはじめ、油脂の量や野菜の種類・量などに差が見られベトナム情勢と価格などに関係性があることを見つけ出すことが出来た。 また、ベトナム人の体型調査と食品・栄養素の摂取状況を文献上で行うことができ、北部・南部・中部に分けてデータを見つけることができた。 前年度米粉の加工品全般の調査を行ったものに関しては、第57回日本家政学会中部支部大会において「米粉加工品の国際比較と日本における米粉加工品の可能性」について発表を行い、今後日本における米粉加工品の有効的な利用について方向性を見つけ出すことが出来た。米粉加工品に関しては日本の食生活に導入しやすく、方法や広報活動によっては摂取状況が上がることも考えられる為、今後、それらを取り入れた具体的方法を示すことが重要になると助言いただくこともできた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年年度は日本の米粉食品の開発動向やベトナム人の体型・食品摂取状況調査を文献検索し、米粉文化の比較検討を行う事が出来た。 RQフレックスを使って米粉麺の汁に含まれるグルタミン酸量及び塩分を測定した。 また、生活習慣病との関連を考える時、食品中に含まれる塩分量はもとより、グルタミン酸の含有量に関しては、『だし』の文化を重んじる日本との共通点が見つかり「だし」を利用して献立を考える方向へ導くことができた。 RQフレックスを使用しての調査も順調にデータ収集を行うことができ、野菜やハーブ、油脂量に関しても具体的な指標を作りを行い、1杯の米粉麺に含まれるそれらの量の比較を数値化して行うことが可能となり、より具体的に検討することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度はホーチミン・シティでの米粉麺のデータ収集(不足分)を実施し、ホーチミン・シティにある専門学校での身体調査を実施行う予定である。 また、調査した結果を基に日本における米粉食品の開発を進めるため、米粉食品を使った献立作成を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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