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2011 Fiscal Year Research-status Report

食品機能成分による新規大腸癌抑制遺伝子の制御

Research Project

Project/Area Number 23650470
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

板垣 史郎  弘前大学, 医学部附属病院, 准教授 (00360925)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2013-03-31
Keywords大腸癌 / SLC5A8 / 食品機能成分 / 短鎖脂肪酸 / 食物繊維
Research Abstract

大腸癌は本邦のがん死亡者数の第3位であり、2015年には患者数がさらに増加すると予測されている臨床上、きわめて重要な疾患である。そのため、大腸癌予防法の確立に対する医学的・社会的要請は非常に強く、研究の重要性については論を俟たない。本研究では、新規大腸癌抑制遺伝子(SLC5A8)を標的として、食品機能成分によるSLC5A8の発現誘導を基盤とした全く新しい大腸癌予防戦略の可能性を提示することを目的とする。具体的到達目標は、食品機能成分によるSLC5A8の機能制御が可能であることを実証し、食品機能成分によるSLC5A8制御に基づく大腸癌予防戦略の提唱を図ることとした。腫瘍組織におけるSLC5A8の発現低下にはDNAメチル化が関与しており、脱メチル化によってその発現が回復する。また、SLC5A8強制発現細胞系では、DNA脱メチル化処理によりSLC5A8の発現が上昇する(Thangaraju, Itagaki, et al., Cancer, 2009)。この知見に基づき、本年度は食品機能成分のSLC5A8活性化効果の評価に用いるヒト大腸癌由来培養細胞の決定に取り組んだものの、現在のところDNA脱メチル化剤の曝露によりSLC5A8の発現が上昇する細胞は見いだせていない。強制発現細胞系と培養細胞系の遺伝子発現活性の差異がその原因である可能性が考えられた。SLC5A8の輸送体としての特性については十分な情報が得られていることから、今後は、DNA脱メチル化剤の暴露条件、培養液中の微量元素濃度等に焦点を当て、ヒト大腸癌由来培養細胞においてもSLC5A8の発現上昇を得られる条件について検討していく。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

平成23年6月、復興支援・人的交流などを目的として、平成23年11月に東北地区の病院薬剤師を対象とする学術大会(日本病院薬剤師会 東北ブロック 第一回学術大会)が開催されることが急遽決定され、研究代表者が大会の事務局長を務めることとなった。6月から11月までの間は学術大会の立案企画運営がきわめて大きなエフォートとなったため。

Strategy for Future Research Activity

学術研究助成基金助成金の研究経費運用の柔軟性を活かし、新たに実験補助員を雇用し、研究の進展を図る

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

前年度、6月から11月までの間、エフォートの問題等もあり研究遂行状況が芳しくなかった。このことから、本年度に幾らかの研究資金を繰り越した。その資金を活用して新たに実験補助員を雇用し、研究の進展を図る

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Published: 2013-07-10  

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