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2012 Fiscal Year Research-status Report

食品機能成分による新規大腸癌抑制遺伝子の制御

Research Project

Project/Area Number 23650470
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

板垣 史郎  弘前大学, 医学部附属病院, 准教授 (00360925)

Keywords抗がん剤感受性試験 / 大腸がん
Research Abstract

平成24年度はヒト大腸癌由来培養細胞における大腸癌抑制因子SLC5A8の発現を活性化させる食品機能成分を探索する予定であった。しかし、細胞培養環境の差異からか、既報の化合物を用いてもヒト大腸癌由来培養細胞におけるSLC5A8の発現活性化現象が確認できていない。
研究が当初計画どおりに進まなかったため、サブ試験として、大腸癌患者から得られた腫瘍組織を活用した新規抗がん剤耐性因子の探索を行っている。大腸がん抗がん剤感受性試験の腫瘍検体静置ゲル培養液についてSELDI-TOF MS分析を行い,抗がん剤曝露により腫瘍組織から漏出するタンパク質に由来すると考えられるいくつかのタンパク質ピークを得た.今後は、得られたタンパク質ピークについてLC/ESI-MS/MS分析を行い,バイオマーカー候補タンパク質を得る.得られたバイオマーカー候補タンパク質について,感受性試験を行った抗がん剤を含むレジメンを施行した患者における奏効性との関連を評価し,腫瘍組織の抗がん剤反応性の指標となるタンパク質を同定したい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

平成24年度はヒト大腸癌由来培養細胞における大腸癌抑制因子SLC5A8の発現を活性化させる食品機能成分を探索する予定であった。しかし、細胞培養環境の差異からか、既報の化合物を用いてもヒト大腸癌由来培養細胞におけるSLC5A8の発現活性化現象が確認できていない。そのため、予定計画を変更し、大腸癌患者から得られた腫瘍組織を活用した新規抗がん剤耐性因子の探索を行っている。

Strategy for Future Research Activity

大腸癌患者から得られた腫瘍組織を活用した新規抗がん剤耐性因子の探索を継続する。大腸がん抗がん剤感受性試験の腫瘍検体静置ゲル培養液についてSELDI-TOF MS分析を行い,抗がん剤曝露により腫瘍組織から漏出するタンパク質に由来すると考えられるいくつかのタンパク質ピークを得た.今後は、得られたタンパク質ピークについてLC/ESI-MS/MS分析を行い,バイオマーカー候補タンパク質を得る.得られたバイオマーカー候補タンパク質について,感受性試験を行った抗がん剤を含むレジメンを施行した患者における奏効性との関連を評価し,腫瘍組織の抗がん剤反応性の指標となるタンパク質を同定したい。
最終的には、患者の保存血液を用いてMS分析を行い,同定したタンパク質が容易に入手可能な臨床検体である患者血液中に存在し,バイオマーカーとして活用できるものであるか否かについて検証することができればと考えている.

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

実験補助者の雇用、プロテインチップ・キャピラリーといったMS分析用消耗品の購入、および東北ブロック・全国規模の学術集会において研究成果を発表・討議するために使用したいと考えている。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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