2012 Fiscal Year Annual Research Report
食生活リズムの乱れから発症する生活習慣病における小胞体ストレス応答経路の役割
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23650481
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
親泊 政一 徳島大学, 疾患プロテオゲノム研究センター, 教授 (90502534)
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Keywords | 体内時計 / 小胞体ストレス応答 / eIF2αリン酸化 / PERK / 食生活リズム |
Research Abstract |
本研究は、申請者が最近発見したeIF2αリン酸化シグナルによる時計遺伝子の変動を基に、末梢時計同調の新たなメカニズムとしての小胞体からのシグナル制御の可能性を研究し、食生活リズムの乱れから発症する生活習慣病における小胞体ストレス応答経路の役割を明らかにすることが目的である。そこで、平成23年度は、小胞体ストレス応答シグナルを介した摂食による体内時計遺伝子発現調節の解明を主な研究項目とし、小胞体ストレス応答シグナルを制御できるマウスを用いた個体解析と小胞体ストレス応答欠損細胞などを用いた分子生物学的解析の2つの解析を行った。平成24年度は、糖尿病など病態モデルにおけるeIF2αリン酸化シグナルの末梢時計遺伝子同調因子としての意義をFv2E-PERKマウスにおいて高脂肪食による肥満モデルとSTZ投与による糖尿病モデルを作製し、検証を行った。また、その作製したマウスにおいて、食事の時間を昼夜逆転するように制限して、AP20187刺激によるeIF2αリン酸化による体内時計と代謝関連遺伝子の変動を定量的RT-PCR法にて解析を行った。その結果、PERK経路により末梢の体内時計遺伝子の発現が制御されていることを見い出した。このことからeIF2αリン酸化は肝臓での糖脂質代謝と体内時計を共役する働きがあることを発見し、現在論文投稿準備中である。
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Research Products
(20 results)