2013 Fiscal Year Annual Research Report
最先端研究成果の初等・中等教育への迅速展開システムの開発
Project/Area Number |
23650499
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
東崎 健一 千葉大学, 教育学部, 教授 (30102031)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯塚 正明 千葉大学, 教育学部, 教授 (40396669)
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Keywords | PDL / アウトリーチ活動 / 初等・中等教育 / 教養教育 / 実習教材開発 / 遺伝子工学 / 生命科学 / 理科教育 |
Research Abstract |
大型予算による研究では、その成果の公表が研究者の社会的責任として示されている。この様な中、研究者はシンポジウムなどの形で自らの研究成果の公開を進めてきた。しかし、現状では成果公表は限定的であり、一般社会への還元という責任を十分に果たしているとは言えない。一方で成果公開のための労力により研究に支障をきたしかねない事態もある。そこで申請者は、大学としてこの様な活動を支援するシステムを構築することが、今後の大学運営にとっても急務であると考える。このため最先端の研究成果を初等・中等教育に素早く展開するシステムを学内において構築し、実施する方策について開発研究することとした。したがって、本研究の目的は最先端研究成果を「手にとって学べる」学習プログラムへと迅速に開発するための手法の開発である。 今年度の研究では、昨年度に引き続き、電子デバイス研究、免疫研究を例に取り社会への還元を目的とするパーソナルディスクラボ(PDL)の開発とその開発過程について研究した。特に前年度に開発した(PDL)の改良と新たなPDLの開発を中心に研究を進めた。改良には、前年度から実施している開発したPDLを用いた実験講座での実験過程やアンケート結果をもとにより効果的な教材としてのPDL開発を行った。生徒数数名から20名までの中高生を対象に実験講座を実施した。実験講座でのフィードバックによるPDLの改良なども含め、これらの研究成果よりPDL開発手順のマニュアル化もすすめた。新規の教材としては、電子ペーパーや有機LEDなど、近年開発され実用化されたばかりの技術を基にしたPDL開発も行った。研究期間内での実験講座での検討までは困難であったため、継続して研究を進めていく予定である。実験講座の実施結果から、この研究によって、新たに開発したPDLは中高生の科学に対する興味関心を引き出す効果があることが示された。
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[Journal Article] 白血球による貪食作用に基づくパーソナルデスクラボ開発とその教材活用2013
Author(s)
山口 悠 , 野村 純 , 友木屋理美 , 常盤亜紀子 , 野崎とも子 , Beverley Horne , 飯塚正明 , 加藤徹也 , 木下 龍 , 高木 啓 , 東崎健一 , 山下修一 , 石坂美穂
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Journal Title
研究紀要 千葉大学教育学部
Volume: 61
Pages: 457,462
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