2011 Fiscal Year Research-status Report
数学におけるアルゴリズム理解のための直観的入力手法による支援システム開発
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23650523
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
安野 史子 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター 基礎研究部, 総括研究官 (00370081)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松原 洋 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (30242788)
黒田 覚 群馬県立女子大学, 文学部, 准教授 (30300586)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 科学教育 |
Research Abstract |
本研究は,計算するという概念の本質を探るための数学的なモデルを理解するために,複数のポイントに指などで同時に触れて直観的入力ができるマルチタッチ機能の利点を生かし,視覚的表現を支援するツールの開発を行うことを目指すものである。 具体的には,以下(1)~(3) の手法を具備した数学的なモデル理解のための視覚的表現を支援するツールの開発をし,それを用いた実証実験を協力校にて実施し,その学習効果及び有効性の検証を行う。(1) 画面に複数人が触れて共同作業を行なったり,(2) 移動や回転,ズームなどの動きを直感的に入力ができ,(3) 試行錯誤しながら経験的な学習を通して数学的活動を支援できるもの。今年度は,システム設計及び開発,プログラミングが主な研究内容で,詳細は以下の(1),(2)の通り。(1)システム設計及び開発:先行研究及びそれを用いた実践事例の調査・検討をするとともに,具体的なシステム設計を行った。(2)プログラミング:(1)の結果に基づいて,シュミレーションを行いながら具体的にプログラミングを進めた。そして,何度か改良を繰り返し,開発したアプリケーションTuring the Universeを実証実験端末に実装した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り,アプリケーションの開発が終わり,実証実験の準備が完了した。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は,最終年度にあたり,開発したアプリケーションTuring the Universeを用いた実証実験を名古屋大学を中心に協力校にて実施し,その学習効果及び有効性の検証を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度は,2年次であるが,最終年度にあたり,実証実験の実施,その学習効果及び有効性の検証を行うため,実証実験の被験者へのアンケート調査にかかわる費用及び研究打合せ等のための旅費が主である。
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