2012 Fiscal Year Research-status Report
サーバ・クライアント型学習支援システムの全国展開による足場かけ学習の探求
Project/Area Number |
23650536
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
三輪 和久 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (90219832)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸田山 和久 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (90217513)
|
Keywords | 学習支援 / 自然演繹 / 足場かけ / サーバ・クライアントシステム / プロダクションシステム |
Research Abstract |
初年度の導入的実験に続いて,本格的な実験に進行した。初年度は,Scaffoldingのレベルを独立変数とした,1要因実験が実施された。次年度には,Scaffoldingのレベルを第1要因として,多様な第2要因を組み合わせた2要因実験を行った。第2要因の具体例としては,学習者の「問題解決能力」「学習の進度」「問題の難易度」などを取り上げた。これらの従属変数に対して,2つの要因の交互作用を検討することによって,Saffordingが有効に機能する状況を明らかにした。 一方で,一般公開システムの完成という点に関しては,当初予定していたシステムの開発に関して,サーバ側とクライアント側の処理の協調の方法に予期せぬ不備が発生し,計画段階では考慮していなかった新しい方法を導入せざるを得ない状況となった。そこよりシステム開発が1年ほど遅延し,それに伴って評価実験のために1年の延長が必要となった。 システムは,最初から用意された演習問題だけではなく,学習者自身が作成・追加した問題をも扱うことができる。以上の特性を生かし,与えられた問題を解く学習から,学習者自身が問題を作りながら学ぶ学習への展開を模索して,いくつかの基礎的検討を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実験に関しては良好に経過したが,公開用のシステムの開発に関しては,当初の予定を遂行できなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
・公開用システムの完成を目指す。 ・2要因実験をさらに展開する。 ・問題を作ることによる学習への展開を模索する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
評価実験の実験参加者謝金(300千円),評価実験のための研究補助員の雇用費(600千円),さらに最終成果報告のための海外出張旅費(300千円),分析用コンピュータ(300千円)にに充当される。
|
Research Products
(1 results)